1話 ページ2
Noside
畦道に脚を掴まれた宵越はそのまま地に伏してしまった。
宵越は自陣へと手を伸ばすが、それは叶わなかった。
「ヨイゴシ。これからは仲間だ。ヨロシクゥ！！！」
畦道に左脚を掴まれそのまま引っ張られる。一瞬宵越の身体が宙に浮くが次の瞬間地に叩きつけられる。
「宵越、攻撃失敗。守備の畦道に1点が追加される。試合終了、2ー1で畦道の勝ち！」
驚きのあまりそのまま動けないでいると横に畦道が立つ。
「1年1組、畦道相馬！カバディ歴1ヶ月！好きな物はカバディ!!」
「2年、水澄京平！カバディ歴1年と1ヶ月！好きなものはカックイイもの!!」
「同じく伊達真司！カバディ歴6ヶ月！好きなものは筋肉!!」
「自己紹介をするな……」
宵越は反対するように声をあげるが先程までの声と違い弱々しくなっている。
その彼の前に1枚の紙を持った井浦が立つ。
「ふっ。3年井浦慶。カバディ歴6年。好きなものはネット、嫌いなものは約束を守らない人間。」
井浦が差し出したのは1枚の紙とペン。その紙には“入部届“と書かれていた。
「「「「 ようこそ！カバディ部へ！ 」」」」
4人は笑顔で宵越竜哉をカバディ部へと出迎えた。
ｷﾞ、ギギ………
その時、旧体育館の扉がゆっくりと開けられる。その奥からは黒髪の生徒がいた。
あどけなさが残る生徒は隈のある瞳をパチクリとさせ、そのまま体育館へと入ってくる。
「ああ、A。お疲れ様」
『慶君、ごめんね………遅くなった』
「おー！Aちゃんやっと来たぁ！」
『すみません、遅くなりました。』
「A 早速で悪いんだけど、彼に自己紹介してくれる？」
『彼……宵越君？』
「そ、カバディ部に入ってくれたんだ！」
井浦の言うことに「違う」と言いたかった宵越だったが、井浦との取引で彼は負けてしまった。つまり、宵越はカバディ部に入らなくてはいけない。
黒髪の生徒は宵越の前に立ち、手を差し伸べる。その顔は笑みを浮かべている。
『王城Aです。カバディは7年くらいやってました。よろしくね』
「お、おう……」
宵越は彼女の手を取り立ち上がる。
立ち上がって分かったのは宵越が想像していたよりAの背は小さかった。
180cmを超える宵越に対してAは150cm程度だった。
まぁともかく、宵越竜哉はカバディ部に入部したのだった。
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
