i・ko・i [12/25更新] (ページ19)

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おまえの元カレ？元婚約者？を悪く言っていいのかどうかわかんないけどさ、と前置きした櫻井くんに、"面倒だから優人でいいよ"と伝える。

櫻井『ユウトのことを全く知らない、同期のオレですら、"初めまして、おまえ死ね"ってぶん殴りたい。

男からしても有り得ねぇ。

まともなヤツは、好きでプロポーズした、一生添い遂げたい婚約者がいる身で他の女の部屋になんか行かねーわ。バカだろ。

つーかクズじゃん。それと同じ男だと思われることすら迷惑だわ』

めちゃくちゃ顔を歪めてる(笑)。

櫻井『何でおまえ笑ってんだよ』

「だって、そんなに怒る？(笑)」

櫻井『怒るわ！オレだけじゃなくてオレらの同期、みんな怒るだろ。だって、何の落ち度もない藤野が、そんなクズのせいで痩せちまってさぁ！

しかも営二に異動した後に痩せてったから、藤野が痩せたのは営二のせいだとか、櫻井のせいだって、オレ、三宅にめちゃ文句言われてたんだぞ！？

ニノも"翔ちゃんのせいでしょ？男なら堪えれても女には辛いこともあるんじゃないの？何やってんの"とか言ってくるしさぁ！』

「え、嘘でしょ？

三宅くんも二宮くんもそれはヒドすぎない？櫻井くん関係ないんだけど(苦笑)」

何なら営二に異動して覚えることだらけで必死だったから、お陰で気が紛れたし、仕事楽しかったし、みんな優しいし、美緒ちゃんとかめちゃくちゃ頼れるのに可愛いし！

慌てて否定すると、おまえユウトの勤務先言えよ、みんなで殴りに行くからだなんて言うから、バカじゃない？と冷ややかに返す。

櫻井『でも、ユウトは何でキレた？』

何をどう言ったって事実も結果も変わらないこの状況を受け入れるしかないって、お腹の命を否定する訳にはいかないと思って諦めたことが、あっさりし過ぎてて癪に障ったんだろうね。
そういう時、女は意外と現実的なんだと思う。

泣いて縋ったって子供は消えない。いくら相手の女が憎くてもお腹の命に罪はない。そんな二人を捨てて、何事もなかったかのように予定通り結婚しようと言える男と幸せになんてなれると思う？

っていうか、事の重大さと自分のプライドを天秤に掛けて、自分のプライドの方が大事で私に罵詈雑言を浴びせるとか有り得ないし、何で私、こんなクズと結婚しようと思ったんだろってめちゃくちゃ落ち込んだ。

見る目なさ過ぎでしょ？って言うと、心底可哀相な人を見る目。