継子と師範 ページ9
「あ、ここに居たんですね。Aさん。こんにちは。」
『胡蝶様、お久しぶりでございます。』
「そんな畏まらなくてもいいんですよ。歳はそう変わらないんですから。」
きよちゃん、すみちゃん、なほちゃんと双六をして遊んでいれば、襖が開き、胡蝶様がいらっしゃる。
『しかし…』
「いいんです。それに、歳だけではありませんよ?Aさんは甲です。実力で言えば、柱とそう変わらない筈です。」
それは大袈裟なのでは、と思いつつも、柱である胡蝶様の言葉を否定するのは無礼に値するので、控える。
『分かりました、胡蝶様。では…』
「しのぶ、でいいですよ」
『しのぶ様…』
「"様"は要りません。敬語も外して構いませんよ?」
「それは困ります、せめて敬語は付けさせてください。しのぶ…さん。」
いくらしのぶさんの頼みでも、これ以上は譲れない。歳上に軽々しく話すなら、死んだ方がマシだ。
「うーん、そうですね。まだ堅いですが…前よりはいいでしょう。
これからはそれでお願いしますね。」
『はい。
ところで、私を探しているみたいでしたが、どうしたんですか?』
砕けた敬語を、と意識したところ、少しおかしな言葉になってしまったような気がする。これからは壁を感じさせない敬語も練習しなくては…
「そうなんです。実は先程、時透くんが任務を受け、出発なされたのですが、その際に伝言を受けまして。」
戻りが遅いなと思っていたが、まさか任務に出ていたとは。いつまで経っても帰ってこない訳だ。
任務に行く前は必ずと言っていいほど顔を見せに来る師範が珍しい。余程急ぎの任務だったのかな?
そんなことを考えている内に、しのぶさんから伝言が述べられる。
「「今度は絶対、一緒にね。」と仰っていました。
どこか行く場所が会ったのですか?
それにしても、変わらず仲がよろしいのですね。」
『え、いや、これはその、違くて』
師範のそんな伝言のせいで、私の脳は一瞬にしてしのぶさんの誤解をとく方法を探さなければならなくなってしまった。
師範はズルすぎます。
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順位の更新が凄すぎる……皆様、本当にありがとうございます!
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ぴえんはけつの穴 - ぐええええ…ここで更新とまってるじゃないですかああああ!!!こんなに面白いのに放置するのもったいないですよおおおお!!!だって作者様すっごい文才あるじゃないですか!!!ヘ(゜ο°;)ノ続きが読みたいですうううううう!!!! (10月30日 11時) (レス) @page42 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 続きが読みたいですぅぅ!!むいくん尊すぎます(*^^*) (7月11日 5時) (レス) @page43 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - なん……なんてところでお終わるんだ………ええええええん続きを!!!!お恵みください😭😭😭お気に入り登録して待ってますカラァァァ!!!! (6月3日 10時) (レス) @page43 id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 面白いです!!続き早く読みたいです!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 17時) (レス) id: 7e4844db49 (このIDを非表示/違反報告)
すぺーーーーる(プロフ) - 凛さん» 自分の作品にそう思っていただけていると思うとすごく嬉しいです!キャラの特徴を掴んだ上で、私なりに彼らを表現していきたいと思っていますので、これからも応援して頂けたらと思います!コメントありがとうございます! (2020年10月12日 22時) (レス) id: d7dabbbcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すぺーーーーる@すぺる | 作成日時:2019年10月6日 22時