師範と行く先 ページ42
「A、ちょっといい？」
『っはい！』
師範との任務帰り。今日は気分もよく太刀筋も我ながらしっかりしていた気がするな、なんていう思考を持ち合わせながら師範の方に振り向けば、何やら不服そうな顔。
え？なんで？
『師範、そ、そんな怖い顔されてどうなされたんですか？
…あ…もしや…私の剣技が目も当てられないほど酷かった〜…とか？！』
私が勝手に調子が良いと思っていただけで、実は剣技自体は悲惨だったんだろうか。
それとも、浮かれすぎているからもっと気を引き締めろというお叱りだろうか。ああ、なんだかそんな気がしてきた。
『申し訳ありません師範…！私が浮かれていたばかりに師範に迷惑をお掛けしてしまいました…！』
「何言ってるの？今日のAはいつもよりも全然ましだったと思うけど。
ていうか、浮かれてたの？」
『ぁ…』
間違いない、確実に余計なことを言ってしまった。こんな事なら何も言わずに黙っておけば…否、師範が怒っている以上それは良くない。私が悪いなら謝らなきゃ。
『ごめんなさ…』
「いい。Aのせいじゃないから。それとも謝るのが好きなの？悪くもないのに。」
『え…？』
「それより、急がなくていいの？胡蝶さんの所、行くんじゃなかったの。」
そうだ、師範には悪いけど、こうしてる場合じゃない。早く行って、私も手伝えることをしなくては。
『っすみません師範！お先に失礼します…！』
「…早く行けば。」
師範に一礼し、足早に山道を駆け下りた。結局、師範を取り巻くもやもやとした気配の正体は掴めなかった。
今度は、ちゃんと突き止められればいいのだけれど。
「なんであんなの継子にしたんだろ。…変なの。」
彼女が消えた先を見つめる少年。
いらいら、不安、もやもや、空白感。
初めて味わうそれらを噛み締めるように、彼はそっと胸に手を押し当てた。
その痛みの答えは、まだ、誰も知り得ない。
続く
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ぴえんはけつの穴 - ぐええええ…ここで更新とまってるじゃないですかああああ！！！こんなに面白いのに放置するのもったいないですよおおおお！！！だって作者様すっごい文才あるじゃないですか！！！ヘ(゜ο°;)ノ続きが読みたいですうううううう！！！！ (10月30日 11時) (
レス) @page42 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 続きが読みたいですぅぅ！！むいくん尊すぎます(*^^*) (7月11日 5時) (レス) @page43 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - なん……なんてところでお終わるんだ………ええええええん続きを！！！！お恵みください😭😭😭お気に入り登録して待ってますカラァァァ！！！！ (6月3日 10時) (レス) @page43 id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 面白いです!!続き早く読みたいです!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 17時) (レス) id: 7e4844db49 (このIDを非表示/違反報告)
すぺーーーーる(プロフ) - 凛さん» 自分の作品にそう思っていただけていると思うとすごく嬉しいです！キャラの特徴を掴んだ上で、私なりに彼らを表現していきたいと思っていますので、これからも応援して頂けたらと思います！コメントありがとうございます！ (2020年10月12日 22時) (レス) id: d7dabbbcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぺーーーーる@すぺる | 作成日時：2019年10月6日 22時
