大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ。 (ページ10)

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高地「なぁ、昨日見てただろ」

松村「なにが」

結局飲みに来てしまって、

運ばれてきた中華料理をビールで流し込んでいるときだった

高地「いや、その、、」

松村「あー、泣いてたよね」

高地「お前、なんかオブラートに包むとかねーの」

松村「知らねーよ」

高地「ま、美波さんが北斗の後ろ姿見えたって言ってて
どうしようって言ってたんだけどね」

そんなこと、わざわざ確認するために誘ったのか？

高地「いや、なんつーか、美波さん今色々大変らしくて
俺がたまたまあの日会ったから相談乗ってただけで
北斗と仲悪くなりたくないんだよね」

松村「なんだそれ」

なんて言ったけど、

昔から高地がこうやって誰とも仲良くなろうとするところ

すげぇいいと思ってる。

松村「けど別に俺にそれ言ったところで俺がなんか言うと思ってんの？」

高地「いやだって、、、北斗、美波さんのこと気になってるかなって」

松村「なってねーよ別に」

職場に歳が近い女の子があの子だから

多分、見てしまってるってだけ

高地「似てんだよね」

松村「誰か何と」

高地「美波さんと北斗」

松村「は？あの能天気女？」

高地「ふはっ、そうゆうところ」

なんだそれ、俺今すっげぇ悪口言ったかと思ったのに

なんで高地はそうやって笑ってられるわけ？

高地「とりあえずさ、乾杯しようよ」

松村「さっきしたじゃん」

高地「いーからいーから」

グラスがコツンと当たる音が聞こえると

高地は残りのビールを一口で飲み干した

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