大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ。 (ページ31)

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「私、あまり料理が得意では無いので、、
あの、その、、どうですか？」

松村「うん、うまい」

なんで、成り行きで来てんだ？

しかも豪華なんだけど、お酒まで貰っちゃって、、

「先輩は料理とかします？」

松村「たまに。俺も得意では無いけど、好きかな」

「意外、、」

松村「てか、俺の事なんで先輩って呼ぶの？」

「はあ、、やっぱり覚えてないんですね」

松村「、、ごめん」

「、、、私が入りたての時教育係を先輩がしてくれた時、
私が名前覚えれなくて、、そしたら、“俺のことは先輩って呼んで”ってドヤ顔で」

松村「ドヤ顔で？」

確かに、そんなこと言った覚えがある気がする、、、

「今思えば、あの時先輩は私を和ませようとして
冗談ばかり言ってました。」

松村「えぇ？俺そんな冗談言ってた？」

「言ってましたよ、私が笑うと、先輩嬉しそうにニヤニヤしてました」

松村「嘘だ〜っ」

「えー！ほんとですほんと、なのに仕事になると一気に真顔になるから、変な人って思ってました」

松村「俺だって美波さんのこと変な子だなーって思ってたよ、
今だって！、、、あ、ごめ」

大皿に乗った料理に手をつけようと伸ばした時
カチンと当たった箸と箸。

なんでこんなにテンション上げてんだよ。

らしくない、俺。

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