大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ。 (ページ21)

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松村side

松村「なんで俺が。」

結局滅多に運転しない車の助手席に載せてシートベルトを付けた

そこら辺の女の子とは思えないほど軽い体をしていて

高地は俺が支える姿を見て親指を立ててすぐに帰ってしまった。

松村「なんなんだよアイツ、最後まで責任持てって」

俺のつぶやきは聞こえないみたいで、

住所を聞き出そうにも気持ちよさそうに寝ていて

全然起きない。

松村「ねえ、住所ー」

「ん、、」

松村「お、起きる？」

「んー、」

松村「とりあえずさ、どこら辺？」

「、、」

松村「○○駅？」

「、、、」

松村「××駅？」

「んっ、」

松村「お、反応した」

テレビ番組のどのクイズ番組よりも難しくて

なんだか面白くなってくる。

松村「じゃー、ドラッグストアあるほう？」

「、、、」

松村「あ、コンビニある？」

「しぇんぱいの、、、こえが、する、、」

目をあげずに俺だと認識してる姿に少し驚いて言葉が詰まった

松村「ん、あぁ、俺だよ」

「しぇんぱぁいっ、、、」

目をウルウルとさせて空いたかと思えば、

俺の袖を少し掴んでほほえんだ

「ふふん、んふふふ、しぇんぱいどこいくんですかあ」

去り際に“酒癖悪いらしいから”なんて言ってたけど

なんか、ちょっとジャンルが違ってて

俺の頭からの信号と、心臓と体がめちゃくちゃになってくる。

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