大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ。 (ページ20)

今日:53 hit、昨日:89 hit、合計:83,119 hit

20 ページ20

.

.
高地side

返事を聞く前に潰れた。

高地「ふっ、、」

何を期待したのか分からなくて自分に呆れる。

そして一気に敗北したような気分になって電話をすれば

すぐに駆けつけた男。

松村「なに、騙したの？」

来るなり視界に入った潰れた人を指を指した

そして少し寄せて横に座った

高地「騙したと言えば騙したかもしれないけど
他に人がいるか聞かれてないし。俺お酒飲んじゃったから送れないし」

まあ、迎えに来てって言っただけなんだけど。

あながち間違えではなくない？

松村「てか一緒に飲むくらい仲良いんだ」

高地「ほんと今日もたまたま、美波さんが先に飲んでたし
俺があとからたまたま来たの」

松村「へえ。で、なんで俺が“これ”を送らないといけないの」

高地「だから言ったじゃん。おれのんじゃったって」

松村「タクシーで帰れば」

高地「えー、だって逆方向だし」

松村「知ってんの？家」

高地「前にちらっと聞いたくらい」

松村「へえ」

なんだよ、質問ばっかり。

ため息をついてコーラだけ頼むと、残ったポテトをつまみながら

何かを考えているようだった。

高地「あのさ、もうちょっと美波さんに心開いてみなよ
面白いよこの子」

松村「俺が開かないんじゃなくてこの子が開かないんだよ」

そんなこと言ってるから友達少ないんだよ。

喉まで出かかっているのをグッとこらえた。

.

.