大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ。 (ページ17)

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男が飲もうとした水の蓋を開けて、そのまま話してしまっていた

そして、大きな声を出したと同時に水をかけようとしたのだ

それが今俺の髪からスーツを濡らして、

ぽつりぽつりと、髪から雫が落ちていく

松村「あの、すみませんが他のお客様のご迷惑となりますので
1度、出直していただいてもよろしいでしょうか。
記入漏れやミスなどがある場合は受理できない規則となっておりますので、またお待ちしております。」

『な、なんだよ』

「あのっ、、、松村先輩、」

松村「まだ何かありますか」

『わーかったよ。紙ちょーだい』

松村「はい、ではまたお待ちしております。」

なんで、こんな事してるのだろう。

自分の席に戻ると慌ててタオルを持ってくるキミの姿が見えた

「あのっ、、」

松村「ん、ありがと」

高地「えぇー？どうしたのそれ」

たまたま席を外してた高知が戻ってくると

俺の髪とスーツを何度も見てクスクスと笑ってくる

「先程お客様に水をかけられそうになった所を松村先輩が助けてくださりました」

高地「へえ、かっこいいじゃん北斗」

松村「うるせえよ」

水でよかった。

ジューズならもっと圧をかけてしまっていたと思う。

「あのっ、、、私ワイシャツでも買ってきましょうか、、」

なんでそんな泣きそうな顔してんだよ

濡れなくてよかったーって思ってればいいじゃん。

松村「いいよ、すぐ乾くよ。そんな濡れてないし」

でも少し、慌てたり焦ったりしてるけど

いつも以上にキミと話せて少し心が浮ついているのかもしれない

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