大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ。 (ページ15)

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高地side

「りみっ、、居なくて、それで帰ろうとしたら、、」

高地「うん、いいよ、ゆっくり、、ゆっくりでいいよ
ちゃんと聞くから」

背中をさすってあげるとまた少し落ち着いて、俺を見上げた

「りみ、残業だった今日って言われて、、、
それで、、、寝室に連れ込まれて逃げようとした時、、、」

高地「え、」

「りみが帰ってきちゃって、、、私怒られちゃって、、、
それで、、、それでどうしたらいいか分からなくて、、、」

だから、こうして震えてるんだ。

美波さん、辛かっただろうな。

ごめん、俺話聞いてたのに何も出来なくて。

「連れ込まれた時、、、ゆあが事故ったの俺のせいだと思ってるんだろって言われたんです。」

高地「うん」

「正直思ってるって言ったら、思いっきり押されて、、、」

高地「え、怪我なかった？」

「はい、ベッドの上だったので大丈夫でした、、、」

少し長めにゆっくり溜息をつきながら

涙を必死に堪えようとしてる姿が、胸が痛くてたまらない。

「、、、え、あれ。松村先輩、、、？」

高地「え？」

俺が振り向いた頃にはもう誰もいなくて

美波さんをまた見ると、びっくりした顔をしていた

「どうしよう、、、高地さん」

高地「大丈夫、見られてたとしても言わないよ」

この話は言いふらしてもいいものじゃない。

俺の心にそっと閉じておくものなんだ。

高地「もし、次何かあったらまたなんでも言ってね
でも気をつけるんだよ」

「ありがとうございます、、、」

すこし、美波さんの中での拠り所になればいいな

なんて思ってしまった。

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