大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ。 (ページ11)

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高地side

仕事帰り、本当にたまたま出会った

沢山の花が置いてある地面に座って

お酒を飲んで何かを呟いてる女の子

本当はヤバいやつかと思って通り過ぎようとしてた

『だから私は言ったんだよ、
大好き程度で結婚すんじゃねーぞ！ってね！
でも、、、りみが幸せそうだったから、それも笑って言っただけだったの、、、ごめんごめん、』

“大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ”

そんな言葉どこかで聞いたことがあって、

ふと、覗き込んでしまったんだ

高地「美波さん、、、？」

「ふぇ？！？！」

どれだけ泣いたのか分からないほど顔が濡れていて

俺の顔を見て逃げようとしていた

高地「待って、何してんの」

「すみませんすみませんっ」

高地「だから、何してんのって」

「、、、ここ、親友が事故でなくなったんです
えとあの、、命日で、、今日、、」

掴んだ腕が少し震えていて、

別に職場が一緒ってだけで何も思ってなかったんだけど

高地「じゃあ、一緒に飲む？」

なんて、つい言葉が出てしまって

取り消そうとしたら、静かに頷いた

少し歩いて、居酒屋に入ると

落ち着いたからなのか、美波さんはゆっくりと語り出した

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