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暫く目を瞑っていると、
みんなのカバンやスマホの入った袋を持った一颯先生が入ってきた。
薄っすらと目を開けてその様子を眺めていると、後から追うようにさくらが入ってくる。
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「…どうして私なんですか…?」
「…茅野は景山と友達だったよな。」
「私なんか友達じゃありません……
自 殺するちょっと前手紙を貰って。
そこにも書いてありました。」
「……なんで手紙だったんだろうな。
いや……今時珍しいなと思って。」
「……」
「とにかく、他の誰でもない。お前が答えろ。」
答える?なんの話だろう。
先生はそう言って美術準備室に入っていってしまった。
さくらは俯くと、美術室を出て行った。
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暫くすると、準備室から先生が出てきた。
そして、背中にあたたかいものがかかった。
一颯先生の上着だった。
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先生はシャツを腕まくりすると、
また準備室に入って行ってしまった。
先生の温もりが残る上着は本当にあたたかくて、そのまま眠りに落ちてしまった。
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____目を覚ますと、もう外は暗くなっていた。
時計は19時を少し過ぎたところだ。
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やばい……思ったより爆睡してしまった。
いや、爆睡にも程があるよ。。
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先生の上着を持って
準備室をノックすると、
「はい。」という先生の声が聞こえた。
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ドアを開けると、
『……わっ!』
開けてすぐの位置に先生が立っていて驚く。
まさかこんなに距離が近いとは。
想定外だ。
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「…目、覚ましたのか。」
『はい、上着ありがとうございました。
あったかくて、つい寝すぎちゃって…。』
少し微笑みながらそう言うと、
先生も心なしか嬉しそうに微笑んでくれた。
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都 - ページ32の、マインドボイス、通称“マイボ”と言うところで、マイボ、ではなくて“マイボイ”です。これからも頑張ってください。 (2019年5月5日 8時) (レス) id: cb1f0a8444 (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - Day-2も楽しみにしてます! (2019年1月13日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
たー坊(プロフ) - 続き楽しみです(*´ー`*) 更新頑張って下さい*_ _) (2019年1月13日 18時) (レス) id: 765e39c43d (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - めっちゃすきです(;;)続き楽しみにしてます!! (2019年1月13日 2時) (レス) id: 50485c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - とっても面白いです!!!!更新頑張ってください! (2019年1月11日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2019年1月7日 1時