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妖怪 ページ11

Aside

「ロボロやで。宜しゅう。」

『宜しくお願い致します。』

無礼にならぬ様、腰を九十度曲げ出来る限り丁寧にお辞儀をする。

rb「そんな、畏まらんでええんに。」

『一つ、御質問宜しいでしょうか?』

rb「なんや、言うてみぃ。」

『貴方、人間ですか?』

最初から妙に感じていた訳では無い。暫く彼、こと、ロボロさんとコネシマさんの話し方が親しげで初対面では無いと確信を持ったから。それに、人間だとしたら同類である私を躊躇なく殺しに来ることは出来ない筈だから。そう、出来ない筈。もし、何かしら人の死に関わることを行っているのだとするとまた別の話になってくるので、絶対とは言い切れない。だから、疑問に持った。

rb「…へぇ

よぉ、わかったなぁ。

せや、俺は人間ちゃうで。」

犬神様と知り合いなのだから、神様の類なのだろうか。

rb「神様でも無いで。」

まるで心の中を読んだかの様に、タイミングが合っていた。驚きと同時に、少しばかり恐怖を感じてしまった。

rb「妖怪って知っとる?

俺はその種族に分類されるんやけど、

まぁ、この話はまた今度な。」

rb「じゃ、また。」

急に何か用事を思い出したのか、そそくさと外へ出て行ってしまった。
そうすると、当然此の場には犬神様ことコネシマさんと私しか居ない為凄く気不味い雰囲気になる。早く、他の部屋へ移動してくれればいいものの、そんな期待は直ぐに裏切られる事となった。

kn「腹、減ったか?」

そういえば、お昼にお握り一つを食べてから何一つとして口に入れていない。死という脅威が通り過ぎ、突然空腹に気がついた。

『は、い。へり、ました。』

kn「飯、食いに行こか。」

こくこくと二回程頷く。後になって、少し失礼になってしまったかもしれない、とふと思ったがそれは取り越し苦労だったらしく、コネシマさんが気にかける様子はなかった。その為心の余裕がやや増えた。

コネシマさんが少し考える素振りをし、こう言った。

kn「そういえば、お前そのまんまじゃ食われてまうなぁ。」

『、えッ』

すまんすまん、とコネシマさんは軽く言っているが、私にとっては一大事だ。なんで、ご飯を食べるだけなのに私も食べられないといけないのだろうか。コネシマさんは少し抜けているところがあるのだろう。少しというよりかは大分、だが。

kn「ちょっと待っとってな。

…いや、やっぱついてきてぇや。」

『は、い。』

何があるのだろうか。そんな好奇心に、少し胸を膨らませた。

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あまね(プロフ) - すき (8月8日 4時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉっさ(プロフ) - 彩雲朱瑠璃さん» 返信、遅くなってしまい申し訳御座いません。感想だけで無く、アドバイスまで頂けるなんて感無量です。その、助言有難く頂戴致します。更新は不定期になってしまいますが、乞うご期待を。 (2022年7月25日 12時) (レス) id: c787972aae (このIDを非表示/違反報告)
彩雲朱瑠璃(プロフ) - すごく面白くて好きです!あ、あともしかしたら1ページ目のはないちもんめのところ、「ちょっとおいで」じゃなくて「ちょっと来ておくれ」かもです。在住地違いなどもあるかもしれませんが… (2022年7月18日 21時) (レス) @page1 id: b1698b1cbf (このIDを非表示/違反報告)
ふぉっさ(プロフ) - 名無しくんさん» 返信遅くなり、申し訳ございません。初コメ有難うございます。更新は不定期ですが、これからも頑張りますので、乞うご期待を宜しくお願い致します。 (2022年5月22日 10時) (レス) id: c787972aae (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - とても素敵な作品ですね!私には書けない…すごいです!なんかこう…すごいです!(語彙力0)これからも頑張ってください! (2022年4月14日 22時) (レス) @page9 id: 271b6082c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年4月1日 12時

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