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のはずだった。
2時限終了後
「あ、あn…」
男生徒1「おぉーい二郎!自販機いこーぜ!」
二郎「おー!行く!」
昼休み
「ねぇ、のぞみちゃん。
山田二郎くん何処にいるか知らない?」
のぞみ「?さぁ?
それより、この間のさー…………」
5時限終了後
「(山田くんあれから戻ってきてないな……
まさか!!帰った!!??)」ガタッ
ガタガタッ
周り「「「???」」」
「(し、しまった!勢い余って椅子を倒してしまった!)
あ、あいたたたた…
もう、急に虫が来るからビックリした〜…」
のぞみ「池ちゃん、虫苦手なの?」
「う、うん!まぁ」
のぞみ「どこいった?追い払うよ!」
「もう、見えなくなっちゃった!だ、大丈夫!!
…(ていうか、よく見たら山田くんのカバンあるじゃん……)」
放課後
「(い、一度も接触出来なかった!!
でも、彼のカバンはある。まだ校内にいるはず!)」
のぞみ「池ちゃん、帰んなくて大丈夫なの?」
「うん!ちょっと用事が…」
のぞみ「そっか!」
「部活頑張ってね!!」
のぞみ「ありがとう!ばいばーい!」
タッタッタッ…
「ふぅ………」
とうとう、教室には私一人になってしまった。
いや、彼のカバンはあるからきっと何処かに居て、取りに戻るはずだ
探しに行こうと思ったが、かえって入れ違いになるのは避けたい
私は机の上に頭を伏せた
「なんて。厄日だ。
私はただ、山田一郎さんと話をしたいだけなのに……」ボソッ
二郎「兄ちゃんに、何の用?」
「!!」ガバッ
「い、いたの……」
二郎「で?兄ちゃんに何の用なんだ?
まさか、変な事企んで…………」
「違う!!
依頼をお願いしたいの!!
山田くんって、萬屋ヤマダのオーナーの弟?
私、オーナーの一郎さんに依頼があるんだ!!」
二郎「まあ、そうだけど…依頼?」
そう言うと、彼は腕を組んで何か悩んでいるようだ
二郎「分かった!
ウチまで案内するぜ
兄ちゃんが引き受けるかは分かんねぇけどな」
「!」
「ありがとう!」ニコッ
二郎「ま、まぁ、俺の後ろ3mあけてついてこいよ」
「は?」
顔を真っ赤にした彼は振り返ることなく、萬屋ヤマダまで案内してくれた
「(ジェントルマンの欠片もねぇな)」
二郎「(何話せばいいんだ…?)」
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作者名:りりー | 作成日時:2019年2月26日 23時