2章ー遭ー ページ8
私は朝から家からコンビニ、コンビニから学校まで全力疾走したせいで疲れきっていた
「(転校して数日で遅刻とか……
さらし者になる…!!)」
この一心で校門をくぐり抜けた
「ゼー…ゼー…
スゥーー…
はああああぁぁぁ。」
のぞみ「池ちゃんおはよう」
「はよー…」
のぞみ「だいぶお疲れだね?
寝坊でもしたの?」
「ちがーう。ネットサーフィンしてたら、時間過ぎちゃってて……」
のぞみ「あらら。ネットの見すぎは目が疲れるよ〜
程々にね
もうそろそろでチャイムなるとこだったよ〜」
「ハハ…
超ギリギリじゃん…」」
お気づきだろうか
のぞみちゃんが
私を池中さん呼びから、池ちゃん呼びに変わっていることに
これまでで、のぞみちゃんとはかなり打ち解け合っているのだ
ちなみに私はのぞみちゃんと呼んでいる
本当はもっといろんな人と仲良くなりたいが、結局のぞみちゃんといることが多くなってしまう……
もっと主体的行動をとらねば……
キーンコー…______
ガラララッ
二郎「っしゃー!!!セーーーフ!!!」
男生徒1「セーフじゃなくね??チャイム鳴ったからアウトだろ」
男生徒2「セウトってか」
二郎「いや、チャイム鳴り終わる前に入ったからセーフだろ」
先生「席につかないとアウトだ」
「「「げ」」」
ここ数日で分かったことは、私が初日から極端に記憶に残っていた
山田二郎くん
彼はいわゆる、素行不良奴であること
窓ガラスを割ったり、教師に手を出すなどまではいかないが
たまに授業にいないときがある。
サボりだな
と周りが言っているので、そうなのだと思う
あと女子からモテる
いつも女の子から手作りのお弁当を貰っていて、今の彼の手にも可愛らしい風呂敷が握られている
おおよそ玄関先でもらったのだろう。
これは私の勘だが、恐らく朝から見たあのサイト
萬屋ヤマダのオーナーの弟であろう
事務所がイケブクロにある、オーナーと似た名前だ。
依頼をするなら直接頼みたい
一か八か
もし山田二郎くんが山田一郎さんの弟ならば
山田二郎くんに話しかければ、山田一郎さんと会えるかもしれない
「(よし!まずは話しかけてみよう!!!
そうしよう!)」
50人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りりー | 作成日時:2019年2月26日 23時