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「おお!ちゃんとシャッターも切れる!



そんなに使い込んでないみたい……」






姉はカメラを撮る趣味はなかった気がするが、概ねこのカメラのデザインに惹かれて買ったのだろう。


女の子なら皆、目を引くシンプルで可愛らしいデザインだ





「ちょっと、撮りにいこうかな…!」









私はおばあちゃんに一言告げ、家を出た。








向かうは近くの公園









昔は姉とよく遊んだ公園だ







今は遊具がほとんど無くなって、少しもの寂しさを感じるが



猫や鳥がたくさん寄ってくるから煮干しをいつも持ち歩いては姉と一緒に遊んだ記憶が懐かしい




カシャッ




カシャッ





カシャッ


「うん!綺麗!」



私はたまたま近くに咲いていた鈴蘭をいろんな角度から撮って、楽しんでいた







「猫……もういないのかな…」



昔はよく猫の集会所になっていたところに行くも、猫は1匹もいなかった。





その先は森へと繋がっていて皆は怖がって先へ行くことは無かった。


もちろん私も。







「ちょっと、行ってみようかな…」








私は好奇心を抑えられず、森へと足を踏み入れた









ガサガサッ






「えっ…?」





しばらく進むと何処からか音が聞こえた







「(何かいる…!


猫かな…??)」







ガサガサガサガサ






「はっ?」




なんと草むらから出てきたのはタヌキだった







「うそっ!すごっ!本物は初めて見た!!」




カシャッ

カシャッ





私はすぐさまシャッターを切った



人間を見たからか、シャッターの音にビビってか、タヌキは一目散に逃げ出した





私は後をついて走った



時に大きな岩が現れるが、それを軽々飛び越え

様々な障害物もラクラクに避けられる




「(すごい!!日頃の訓練の成果が出てる気がする…!!

足が速く動く!!



体を動かすのって、こんなに楽しいんだ!!)」









そう思っていると、目の前にいたはずのタヌキが突然横へ姿を消した





「はっ?!」





いきなりの方向変換に戸惑い、タヌキが行ったであろう方へ体を向けると









??「………」













迷彩服を着た大柄の男が、さっきまで追いかけていたタヌキの尻尾を捕まえて立っていた

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作者名:りりー | 作成日時:2019年2月26日 23時

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