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祖母｢おかえり。さぁ、お腹すいたでしょう？ご飯いっぱいあるからね｣
｢ありがとう！おばあちゃん！｣
祖母には帰ってくるとは連絡していないが、まるで私が来ることを知っていたかのように
大量のおかずが並んだテーブルへ私を連れていった
時刻はちょうど昼になったばかり
どうりで、お腹がすいていたのだ
｢いただきまーーす！！｣
｢(やっぱ、おばあちゃんの手料理が1番だな〜！)
美味しい！！ねぇ、この煮物の作り方教えてよ！｣
祖母｢そうねぇ、作り方を紙に書いておくね。
そしたらいつでも作れるねぇ｣
｢うん！｣
久々のおばあちゃんとのご飯
私は気分が上がり、学校のことやバイトのことをたくさん話した
もちろん、姉のことも。
｢あのね、やっぱり見つからないみたい
この間、警察署まで行って聞いてみたの
そしたら捜査に難航してるみたい｣
祖母｢そう……。一体どこに行ってしまったのかねぇ。
あの娘の帰る家は此処なのにね……｣
さっきまでニコニコしていた顔とは打って代わり、祖母は顔を曇らせ、俯いた。
｢……私、頑張る。絶対くる姉のこと見つける
だから、おばあちゃんは何時でもくる姉が帰ってきてもいいように
くる姉の好きな食べ物溜めておいて
ね？｣
祖母｢そうだねぇ。
でもA、無理はしちゃダメだよ。
あんたはまだ若いんだから。
楽しむ時はとことん楽しんでもいいんだよ
アタシはもう、買い物に行くだけでも満足な身体になってしまったから
手伝えなくてごめんね。｣
｢ううん、気にしないで。
私はくる姉が大好きだから絶対に見つけたいの。
おばあちゃんはここでくる姉の帰りを待ってて｣
｢私、くる姉の部屋を掃除してくる！｣
気を抜いたら泣いてしまいそうな空気に耐えられず、私は姉の部屋へ向かった
｢部屋は2年前から変わっていない……
昔は勝手に入って、よく怒られたっけ…？？
懐かしいなぁ…｣
姉との思い出が蘇るなか、私は掃除に取り組んだ
ｶﾞﾀｯ‼
｢…？？なんだろう、何か落ちた音が…｣
｢カメラ？？
すごい、一眼レフカメラだ｣
何かを落としたと思えば、出てきたのは一眼レフカメラだった。
サイズはでかくない。首から下げるには丁度いい大きさだった
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作者名：りりー | 作成日時：2019年2月26日 23時
