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警｢はい、確かに2年前の捜索願は受理されております。
現在も継続中です｣
｢そう……ですか。｣
警｢特異行方不明の可能性もあるとおっしゃってましたが、その根拠となる物的証拠、目撃情報はありませんでした。｣
｢(ということは、一般家出人として扱われてる可能性がある……)本当に現在も捜索中なのですよね？｣
警｢そのようになっています。念の為、担当者に確認をとります｣
｢お願いします。｣
あの警察官は事務的仕事が多いのだろう。彼の持つファイルには付箋がびっしり貼られていた。
担当者に確認か……
あわよくばその担当者と会って話したかったが、ただでさえ治安が悪いヨコハマだ。
私が見渡す限りでは、周りの人々、みな
忙しそうだ。
＿＿
＿
警｢お待たせしました。
確認しましたが、
現在も捜査中で間違いありません。」
｢あの、担当者に会うことも出来ますか？｣
警｢申し訳ございません。
それは出来ません。
何せ今立て込んでいるものですので…｣
｢いえいえ、こちらこそ無理言ってすみません。あの、出来れば小さなことでも何でもいいんです。何か分かればすぐに連絡してください。｣
警「ご心配おかけして申し訳ございません。
もちろん、
池中僪さんが
一刻も早く見つかるよう、尽力致します｣
｢はい。よろしくお願いします｣
＿＿
＿
ヨコハマを出て、イケブクロの自宅に着いたときは既に夜だった。
｢(探偵を雇って正解だったな。警察は無能………では無いが、ペースが遅い
事件事故が立て込んでいるなら仕方がない。
そちらを優先するだろう
結局、何も情報はなかった
まさに…)
神のみぞ知る か……
………。｣
｢はっ、バカバカしい。｣
｢(おばあちゃんの家、行けなかったなぁ。
今度は行かなきゃ)｣
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作者名：りりー | 作成日時：2019年2月26日 23時
