【ヒプマイ】姉の行方を探すために妹が苦労する話 (ページ23)

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・jiro's eye ページ23

二郎｢満足か？じゃあ、ここで解散だ。俺は寄る所がある

帰り道はそのまま来た道帰ればどうにかなるだろ｣

そう言って

あいつを路地裏に残し、俺は今日発売のラノベを買いに目的の店まで向かった

ちょうどここから近くにあり、いつも行くお店だったため、何処に何があるのか覚えていて、会計もすぐさま済ませ
店を出た

その瞬間、

【二郎ぉぉぉ……】

と微かに声が聞こえた

周りは何だ何だと、騒いでいたが俺には心当たりしかない

さっきまでいた路地裏へダッシュして向かった

そこには＿＿

息を上げながらもラップを刻み続ける男達と、それを平然と立って見つめ、男達へゆっくり歩み寄る池中の姿だった

男達の手には違法マイクが握りしめられ、

確かにラップを刻んでいた。

兄ちゃんや俺には劣るが、ラップのスキルはあるように見えた

あいつら三人は最近ブクロ内で目立ってきたラップチームだった

二郎｢(は？あいつ、なんで…)｣

遂に男達は地面に座り込んだ

二郎「(なんでヒプノシスマイクで攻撃受けてるのに平気でいるんだ？

違法マイクだぞ！)」

二郎｢(んな事はどうでもいい！！今はあいつを……池中を！)｣

そう思い、俺はマイクを起動させラップを刻んだ

あいつは、何ともないような顔で

怖かった

と言った

俺は疑問が拭えなかった

何故あいつは違法マイクの攻撃が効かなかったのか。

聞いても、

『私のメンタルが強かったから？』

と答える

すっげー気になる

すると

｢何買ったの？見せて！」

と俺が買ったラノベを見ようとするが俺は拒んだ

さすがに、俺の趣味をこいつに知られるのは嫌だった

同じクラスのダチからは
『お前、オタクなんだな…』
と引かれたことは今でも覚えている

二郎｢(こんな趣味、女子が知れば絶対引かれる。

あの池中だ、揶揄うに決まってんだろ！！)
ばっ！これは、ダメだ！！｣

何はともあれ

俺があいつを1人にしたせいであいつに怖い思いをさせちまった。
仮にも兄ちゃんの客だ

詫びに飯ぐらい誘ってもいいだろう