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一郎｢……もちろん、引き受けましょう。｣
｢本当ですか！？｣ﾊﾟｧｯ
一郎｢依頼に際して、依頼料なんですが…｣
依頼料の話になり、私は綻んだ顔をキュッと引き締めた
｢もちろん、希望する額は提供するつもりです。何なりと。｣
一郎｢いや、金銭はいい。｣
｢え？｣
一郎｢君はまだ学生だ。そのお金は、大人になった時のために使うべきだ。
聞きたいことがあるが、いいか？｣
｢(敬語じゃなくなってる…。
それに、お金はいいって、
学生だからって遠慮してるのかな………)
はい、なんでも聞いてください。｣
一郎｢二郎は、どんなだ？｣
｢はい？
あ、えーっと……
私、実は山田くんとは今日、初めて会話した…
というか、私転校生だったので……｣
一郎｢転校生？
そうだったのか
ちなみに何処から？｣
｢ヨコハマです｣
一郎｢ヨコハマ？｣
｢｣ﾋﾞｸｯ
一郎｢ああ…わりぃ。
話を戻すけど、そうだな、
二郎の学校での様子を教えてくれるか？｣
｢(なるほど。)
山田くんは学校では…………
えっと…
授業中は………
(あれ、私山田くんが女の子からお弁当を貰ってるか、授業中に寝てるｏｒサボってるとこしか見たことない……！？
ここは何か、嘘でも良い事を言うべきかっ？？！
(この間0.5秒))
大体、寝てるかサボってます｣
うん、
嘘をつくのは良くないよね。
山田くんがどうなろうが、知ったこっちゃない。
あんなジェントルマンの欠けらも無いやつは知らないネ。
だから事実を述べたまでであって私は悪くｎ…
一郎｢そうか……｣
｢｣
あっ…
まぁ、そうだよね。
学校に行かせてるのに、ちゃんとしてないって知らされたら
がっかりするよね…
一郎｢出来ればでいいんだ。
この依頼の依頼料として、学校で二郎の面倒、見てくれないか？｣
｢えっ｣
一郎｢あいつは、いつもああだが、根は優しい奴なんだ。
友達にもなってほしい。
それに、二郎はテストでも赤点を取り続けてるから、このままだと留年しかねないんだ。
頼む。｣
私が依頼に来たというのに、逆に依頼されるとは…
｢…
…
はい…。分かりました｣
その後、私は一郎さんに姉の写真を渡し、連絡先を交換して萬屋ヤマダを後にした。
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作者名：りりー | 作成日時：2019年2月26日 23時
