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「赤司っち反則っスー!!」
キラーとスターを駆使して断トツトップでゴールしたお兄ちゃんを横目に周回遅れしているりょーちゃんは叫んだ。
「仕方ないだろう、アイテムがスターとキラーしかでないのだから。」
まあ、正論だけども。
「もはや人間わざじゃないよねぇ〜」
『だよねぇ。』
お兄ちゃんは何かと強すぎる。なんせおやころとか言ってた人ですから。
「俺もゴール〜黄瀬ちんビリ〜」
「緑間っちがいれば...!!」
「それは失礼なのだよ!!!」
まあ、決してりょーちゃんが下手くそな訳ではないため、確かにしんちゃんがいれば最下位は防げたのだろう。言い方最悪だけどね!!
「まあ、これで下2人が決まったのだからここから2人以外は罰ゲームを決めておこうじゃないか。」
「まさかの最下位争いは放置っスか!??」
「だって黄瀬が勝つに決まってんじゃねーか」
「心外なのだよ!!俺だって負けないのだよ」
そう言ってやる気満々にスタートした最下位争い。すぐに終わったそのレースの勝敗はしんちゃんの落ち込みようですぐにわかった。
「じゃあ早速だが、今回の罰ゲームはこれだ。」
〈女装で某アイドルの真似をする。〉
「...嫌なのだよ。」
「イヤも何もないだろう?罰ゲームなのだから。俺達が順番を決めているうちに着替えておけ。」
そう言ってしんちゃんに着替えを押し付けるとリビングからしんちゃんを追い出していた。
(私じゃなくてよかった。)
そう思ってしんちゃんを見送った。
「さて、じゃあやるか。」
次は1位〜4位を決めるらしい。因みに毎回優勝はお兄ちゃんのものだ。
「それじゃあ始めるぞ。」
3・2・1・・・go!!!
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作者名:真紘 | 作成日時:2017年9月3日 22時