おバカの世代 ページ38
「俺たちさー、こないだキセキの世代って奴らとストバスで試合したんだけどよ。マジで弱すぎwアイツらの後釜が俺たちとか信じらんねぇよなwwwww」
「え!?すっごーい!!倒しちゃったの?」
「流石、新生キセキの世代だな!!」
わいわいがやがや
9月1日。学校が始まった俺たちはみんなにそう言ってまわる。ホントかって?ウソに決まってる。
昨日俺たちはキセキの世代にぼろぼろのかっすかすに負かされた。1点すら取ることも出来ずにだ。でもそんな事あってはならない。俺たちは桐皇学園の新生キセキの世代だ。
だからこそ、昨日の奴らが話をまわす前にこっちが勝ったと言ってまわる。そうすりゃ相手もそうそう口出ししねぇだろ。
そう知恵を働かせてついた嘘にみんな見事に引っかかってくれる。
「よし。これで完璧だ。」
「でもよ、バレたらどーすんだよ!!」
「バレねぇよ。これは完璧だ。」
そうして二週間。俺たちはみんなにいっそう持て囃され、バスケを優雅に楽しんでいた。
そこに悲劇がやって来る。
「「ねぇ、これ!!どういうこと?」」
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作者名:真紘 | 作成日時:2017年9月3日 22時