彼が消えて早5年。今私は...6【降谷零・安室透】

204.sideコナン ページ6

郁流、透流を連れての水族館。探偵団のみんなは観覧車に乗るか否かで博士とクイズ対決をしている。






俺も灰原も元気のなかった2人を割と心配していた為、思っていたよりも元気な2人に、ほっと息を着いた。





「まじりっけなし！」




「塗り込むと変身する色ですか…」



「あー！！もうぜんっぜんわかんねーよ！！」




「博士、大人気ないわよ」






子供には難しい問題に、灰原が呆れたようにそういえば、郁流と透流は顔を見合わせた。





「...だよな、かお！！」




「うん、そうだと思う。」





「えぇ！！透流くんも郁流くんもわかったんですか！？」




「なんでなんで！？？」





「だって、まっちゃだけおちゃだから！！」






「まじりっけなし。つまりあかはまっか、あおはまっさお、ちゃいろはまっちゃ、くろはまっくろ。」





「ぜんぶいろなのに、ちゃいろはおちゃのまっちゃになるだろ？あれ、きみどりみたいないろになるじゃん。」





「だから、こたえはちゃいろ。」







探偵団の奴らに若干のドヤ顔で解説をする2人。




「流石、降谷さんの息子だな。」




「そうね、推理力もそうだけど、あのドヤ顔もなんだか似てるわよね。」




否定はできねぇな。うん。






「博士！！透流くん達がわかったんですから観覧車乗りましょう！！」




苦笑いを浮かべていれば、光彦たちが博士を急かして観覧車のチケット売り場へと向かっていく。








それについていけば、風が吹いて漂ってきたのは、潮の匂いだろうか？キョロキョロと周りを見渡せば、近くのベンチ一人の女性が座っていた。




怪しさ満載なその人に、パタパタと駆け寄って子供らしさを装い声をかければ、全てにわからない、という答えが返ってくる。







これは、何かがあるな。







そう思いながら、俺はいくつか質問をする事にした。

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