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「...大変だったみたいだね…」
全ての話を聞き終わって、思わず遠い目をしてしまったのは許して欲しい。
1日が濃すぎる...
そんな経験滅多にする事はないだろう。
しかもこの2人は、怪しいしやな予感したから一緒にいるのが嫌だったと供述している。
そんな人と一緒に遊んだ挙句、観覧車という密室に入り、しかも倒れる所を見てしまったのだ。
年齢も考えて透流と郁流がこんな風になってしまったのは仕方の無い事だろう。
コナンと哀ちゃん曰く、透流がメールをした事で居場所がわかったし、郁流が電話を繋いでくれたことで女性が倒れた後の処置等の準備が出来たと2人はかなりのファインプレーをみせたらしい。
「透流、郁流、よく頑張ったねぇ…偉い偉い。」
わしゃわしゃと、労いの気持ちを込めて頭を撫でてやれば、つかれた...と透流が呟く。
「おつかれ、ほら、お家帰ってお風呂入って澪のとこ向かおう??澪は今寝てるけど、多分着く頃には起きると思うから。」
「いくぅ...」
そんな気の抜けた返事が聞こえると共に、2人はのそり、と動き始めた。
後ろで待っていてくれていたタクシーのおじさまは、それを見て後部座席のドアを開けてくれる。思わず視線を向ければ、にっこり笑ってサムズアップしてくれた。すごいいい人だ。
頭を下げて、透流と郁流に先に乗るように促してから、哀ちゃんとコナンくんの方を振り向く。
「えっと、阿笠博士にお礼を言いたいんだけど...」
「あー、博士は今研究室篭ってるから大丈夫!!僕から伝えておくね!!」
「そっか、わかった。じゃあありがとうございましたって事と、また後日お礼しに伺いますって伝えておいてくれる??」
「わかったわ。私が伝えておく。」
「ありがとう!!じゃあ、そろそろ行くね。コナンくんと哀ちゃんも今日はありがとうね!!」
伝言を受け取ってくれた哀ちゃん達にもお礼言ってタクシーへ乗り込む。
手を振ってくれているコナンくんと哀ちゃんに手を振り返す透流と郁流を横目に、タクシーのおじさまに家の場所を伝え、私も手を振りながらその場を後にした。
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2806 - 227の一番最初の会話文名前変換がされません。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: 9f4a8947a4 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» もしノット生存だった場合は番外編書きますね!!続編もよろしくお願いします!!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» コメントありがとうございます!!篠崎さんはもっと後に出てくる予定の重要人物かもしれません笑キュラソーに関してはネタバレになるのでノーコメントで笑ただ私も一応どちらのルートも考えているので迷ってます... (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - salomeさん» 了解です!!本編では、ハロは純黒の悪夢後に出てくる予定です!!番外編は書き次第のせます!!リクありがとうございます!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - 本編でキュラソーが原作通り死んでしまうのなら、番外編の方でキュラソーの生存ルートで三つ子や少年探偵団と仲良くしているお話が読みたいです...!勿論いつになっても構いませんので...!続編も応援しています!! (2018年9月15日 15時) (レス) id: ac941b5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年8月15日 21時