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タクシーのおじさまはとてもいい人で、この後お風呂に入ってまた病院に向かうという話を後ろでしていると、家の前でまっていようか?と声をかけてくださった。
お言葉に甘えてお願いし、手早くお風呂に入り、そのまま寝れるようなラフな格好に着替えておじさまの待つタクシーへと戻る。
病院へ向かう道すがら、おじさまに名刺を頂いた。御用の際は何時でもどうぞ、とウィンクをしたおじさまは、控えめに言ってもイケおじだった。
名刺によると、おじさまは 篠崎 翔 と言うらしい。お年は58歳だそうで。正直若々しすぎて全く50代後半には見えない。
おじさま改め篠崎さんには3歳になるお孫さんがいらっしゃるらしく、子供の扱いに凄く慣れているようで、透流と郁流の話にもニコニコと相槌を打ってくれていた。
「それにしても警察病院か。懐かしいなぁ。」
「おじさん、しってるの??」
「まあ昔ちょっと、ね?」
警察病院にお願いします、と場所を指定すれば、篠崎さんは懐かしそうに目を細めた。
不思議に思って聞いてみたら、はぐらかされてしまったけど。
「警察病院に、身内が入院してるって感じかな??」
「そう!!おれらのだいじないもうと!!」
「ぼくからしたらいちおうあねだけど...いもうとみたいなんだ。」
「この子達、3つ子なんです。3つ子の1人が事件に巻き込まれたせいで、今入院してて...」
「いもうとはみおっていうんだ!!おれはとおる!!」
「ぼくはかおる。」
「あ、申し遅れました、私は降旗Aと言います。」
「ご丁寧にありがとう。私は名刺にある通り、篠崎 翔 です。」
笑って自己紹介を返してくれた篠崎さんが、そろそろ着きますよ。と声をかけてくれため、降りる準備を始める。
「それじゃあ、またのご利用お待ちしています。...今度はその澪ちゃんも一緒にどうぞ?」
降りる時にそう言って笑った篠崎さんはなんというか、凄かった。...うん。凄かった。
透流と郁流も篠崎さんとの会話は楽しかったらしく、今度から、タクシー乗る時は篠崎さんのタクシーがいい!!と言っている。
名刺貰ったし、今度お願いしようねー?と2人に同意しつつ、澪のいる病院に足を踏み入れた。
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2806 - 227の一番最初の会話文名前変換がされません。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: 9f4a8947a4 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» もしノット生存だった場合は番外編書きますね!!続編もよろしくお願いします!!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» コメントありがとうございます!!篠崎さんはもっと後に出てくる予定の重要人物かもしれません笑キュラソーに関してはネタバレになるのでノーコメントで笑ただ私も一応どちらのルートも考えているので迷ってます... (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - salomeさん» 了解です!!本編では、ハロは純黒の悪夢後に出てくる予定です!!番外編は書き次第のせます!!リクありがとうございます!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - 本編でキュラソーが原作通り死んでしまうのなら、番外編の方でキュラソーの生存ルートで三つ子や少年探偵団と仲良くしているお話が読みたいです...!勿論いつになっても構いませんので...!続編も応援しています!! (2018年9月15日 15時) (レス) id: ac941b5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年8月15日 21時