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9時に消灯する病院。
すでに、3つ子達は3人で仲良く夢の世界へと旅立っている。
零が来ると言っていた為部屋の隅で小さな明かりを付けて本を読んでいる事にした。
工藤優作氏の新刊、という事でかなり読み応えのある本に没頭していれば、突然首元に、誰かが後ろから抱き着いてきた。
「っ!?!?」
驚いて思わず声をあげようとすれば、そっと口を塞がれて声を掛けられる。
「シッ...声を出すな。大丈夫、俺だから。...うん、いい子だ。」
聞こえてきた声で、その人が零だと分かり肩の力を抜く。
「ただいま、」
寝ている3つ子に考慮して小さな声で発せられたその言葉と共に、肩に零の頭が乗せられた。
「おかえり、零。...ふふ、擽ったいよ。」
おかえり、と返事を返せば、ぐりぐりと頭を擦り寄せられて、零くんの髪が首元を擽った為、思わず身をよじったらピタリと動かなくなった代わりに回されていた腕に力を込められた。
「...澪、大丈夫か?」
しばらく間を置いてからすっと顔を上げた零は、珍しく、不安そうな声を出した。
「うん、検査の後疲れて寝ちゃってたけど、起きてからは透流と郁流と3人で楽しそうにしてたよ。澪は声出せないけど、あの二人が言いたいことをサッと理解してるみたいでいつもと変わらない様に話してた。3つ子ってやっぱり何かあるんだろうね。」
不安そうな零に、先程の透流と郁流と澪の様子を伝えると、驚いたように目を丸くした後ふわり、と目を細めて笑った。
「そうか、澪が辛くなさそうなら良かった。俺、またしばらく忙しくて会いに来れないだろうから...」
零が私から離れた為、3つ子の寝ているベッドの傍らに移動する。
零は、ベッドの傍らに腰掛けて真ん中で眠っている澪へと手を伸ばした。
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次と次、糖度注意(๑´ω`๑)
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特に次の次。
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2806 - 227の一番最初の会話文名前変換がされません。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: 9f4a8947a4 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» もしノット生存だった場合は番外編書きますね!!続編もよろしくお願いします!!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» コメントありがとうございます!!篠崎さんはもっと後に出てくる予定の重要人物かもしれません笑キュラソーに関してはネタバレになるのでノーコメントで笑ただ私も一応どちらのルートも考えているので迷ってます... (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - salomeさん» 了解です!!本編では、ハロは純黒の悪夢後に出てくる予定です!!番外編は書き次第のせます!!リクありがとうございます!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - 本編でキュラソーが原作通り死んでしまうのなら、番外編の方でキュラソーの生存ルートで三つ子や少年探偵団と仲良くしているお話が読みたいです...!勿論いつになっても構いませんので...!続編も応援しています!! (2018年9月15日 15時) (レス) id: ac941b5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年8月15日 21時