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THE8
「何で2人から逃げてるの？」
HR「んっとね、ジョンハニオッパは飲み物にタバスコ入れたからでしょ〜、ジュニオッパはベタベタくっついてきて鬱陶しいから！」
「ジュニヒョンはいいけどジョンハニヒョンには謝りなよ」
HR「先に私のコーヒーに砂糖入れたのは向こうだもん！口の中が甘くて気持ち悪い」
「なら仕方ないね」
HR「でしょ〜」
僕の答えに満足しているのかニコニコと笑っているハル。
頭を撫でると「どうしたの〜？」とこれまたニコニコしながら聞いてくる。
その顔を見て僕もついついニコッと笑ってしまう。
なんて穏やかで温かい時間なんだろう。
けれど部屋の外ではハルを探し回っているであろう2人の足音がドンドンとうるさい。
時折「ハル！」と声が聞こえてきて、見つかるのも時間の問題かも。
HR「やばいっ！隠れなきゃ！」
「ちょっ、そこに隠れるの？！」
HR「うん！ハオはここ！早く！」
「まぁいいけど」
僕のベッドへと潜り込み頭まで布団を被ると、隣に来いとバンバンと叩く。
確かにここは良い隠れ場所かもしれない。
部屋の入口からはハルがいるかどうかよく見えないからね。
JN「ミンハオ〜！ハルがいないよ〜」
「僕は知らないよ」
JN「もー！どこ行ったのさ！」
「だから知らないって」
いきなり開いた扉。
本を片手に目線すら合わせずに言うと、ジュニヒョンはすぐに出て行った。
隣から小さな声で「上手くいったね」と聞こえてくる。
そのすぐ後、今度はジョンハニヒョンが来た。
JH「ミョンホや〜！ハルが消えたぞ！どこだ？！」
「もう寝たんじゃないですか？起こすと後が面倒ですよ」
JH「くそっ、口の中がまだヒリヒリする」
「なんで？」
JH「何でもない･･･おやすみミョンホ」
「おやすみヒョン」
バツの悪そうな顔をしたジョンハニヒョンも部屋を出て行った。
全く、やられたらやり返されるっていい加減学習したらいいのに。
けれどそれもあの人の愛情表現の1つだと知っているから本人には言わない。
「ハル、ジョンハニヒョンも行ったよ」
HR「･･････」
「ハル？」
HR「･･･zzZ」
「嘘でしょ･･･」
布団を捲るとスゥスゥと寝息をたてて寝ているハル。
この短時間で寝てしまったようだ。
本当に呆れた子･･･でも可愛い寝顔だな。
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作者名：月未
| 作成日時：2020年1月8日 20時
