防弾のハイテンションボーイ 7

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ソラン


「ヌナはうっかりさんだな〜ナムジュンとどっちがマシだと思う？」


なんて冗談で言うと、まぁまぁ失礼な言葉が返ってくる。


なんで俺がヌナに旅行プレゼントするんだよ！


そんなに迷惑･･･あれ？かけてる？


いや、まぁ確かに、メイク終わったのに走り回って遊んで汗だくになったからやり直してもらったり、ついうっかり顔擦ってやり直してもらったり･･･


ん？


これって迷惑かけてるよね？


ん〜やっぱり俺のせいでお疲れ気味なのかな？


旅行･･･はさすがに無理だけど、何かお礼の品渡したがいいか。


「ねぇユアヌナはどう思う？」


休憩時間にユアヌナに相談してみる。


面倒くさそうだけど、一応話しを聞いてくれるなんて頼りになる姉御だぜ！


ﾕｱ「やめな。きっとジウは嫌がるよ！それに、迷惑かけてるからって何かプレゼントするならスタッフ全員に渡すはめになるよ。」


･･･え？


そんなに迷惑かけてます？


俺が？


この真面目で働きマンな俺が？


「ヌナってば冗談きつーい♡」


ﾕｱ「あ"ぁ？」


「いつもお世話になっております。大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。」


ちょっと反省しようかな･･･


まぁ嘘だけど。


そんな話から1週間程たったある日、個人の仕事先で知り合ったメイクさんから凄く使いやすいメイク道具があると教えて貰った。


何となくその時にジウヌナの事が頭に浮かんでつい購入先を聞いてしまった。


仕事場からすぐ近くにお店があると知り、これも何かの縁だとヌナに買う事にした。


まぁ俺のメイクする時に使ってもらえば俺も助かるし。


え？なんでって？


ほら、イケメンにしてもらわないと困るじゃない？


俺のイケメン度が下がってるらしいし、誰よりもかっこよくしてもらわないと！


これで賄賂は完璧だぜ☆


なーんて、そんな風に笑っていた事を俺はすぐに後悔した。


何も知らなかった。


ヌナが、他の事務所のスタッフに嫌がらせを受けていたなんて。

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