防弾のハイテンションボーイ 7

5 ページ39

JIN


ふざけるな。


ソランが帰って来なくて僕がどれだけ心配したと思ってるんだ。


何が南の島だ。


何が南国のフルーツだ。


ソランの馬鹿やろーー！


Li「ジニヒョン･･･怒ってる？そんなに心配したの？」


「･･･お前なんか嫌いだ。」


顔も見たくない。


RM「え？ちょっ･･･ソラン？！」


JH「ヒョン、言いすぎですよ！！」


JM「泣くなよソラン！あーもう、誰かハンカチかタオルちょうだい！」


V「あ〜ぁ、ジニヒョンがソランを泣かせた！！」


え？！


ソランを見ると床に突っ伏しながらヒックヒック言っている。


Li「･･･だって仕事で･･･俺も言いたかったのに･･･ﾋｯｸ、皆に会いたくても我慢したのに･･･ちゃんと謝ったのに･･･ﾋｯｸ、なんで嫌いなんて言うの･･･」


嘘？


号泣？


JK「ジニヒョン、謝ってください。」


SG「これはヒョンか悪い。嫌いなんて言うなんて酷いですね。」


･･･お前さっき殺すとか言ってなかった？


ジョングクも１回殴らせろとか言ってたよね？


あれ？なんで僕が悪い事になってんの？？


「ソラン？ごめんね、嫌いなんて嘘だから！ほら、顔上げて！」


涙に鼻水、汚い顔してこんな風に泣くソランは初めて見た。


Li「ごめんなさい･･･心配かけてごめんなさい。もう内緒で仕事しないから･･･嫌いにならないで。」


子供みたいに僕にしがみついて泣くソランの背中をジミンやホソクが撫でている。


MG「悪かったな。誓約書書いちゃったから本当にお前らには何も言えなくてさ･･･でも言える範囲でちゃんと言うべきだった。本当にすまん。」


マネージャーが皆に謝るのを見て、何だかもうどうでもよくなってきた。


ソランは無事だったんだし、許してもいいか。


「ソラン、嫌いなんて言ってごめんね。君の事が大好きだから心配したんだ。それはわかってね。」


Li「･･･はい。」


一件落着。


となったのはいいけど、ソランが僕にしがみついたまま離れてくれない。


SG「･･･ちっ、」


JK「僕らも心配したのに･･･なんでジニヒョンだけ？」


ユンギの舌打ちも、ジョングクの文句も、全てが僕に向かってくる。


これ理不尽じゃない？


他の子達はダンスのレッスン始めちゃうし･･･


Li「ヒョン〜もう怒ってない？」


「怒ってないって。」


何度も何度も聞いてくるけど、そんなに嫌いって言われたのがショックだったのかな？

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す