279：そんなわけが無い ページ31
＿＿＿＿。
「本当に案内要らないの？」
Aは再度尋ねると、ゴンは「うん！」と頷く。
「俺達でまず行ってみる。ククルーマウンテンのてっぺん、だよね」
「調べると観光用のバスが出てるらしいな」
クラピカが付け足すと、Aは「あー、ウチ一応観光スポットだから」と述べる。
レオリオは呆れた顔をして「どうなっとんじゃ、アンタの家は…」と呟いた。
「自分達で行かないと、俺達はお姉さんの力で辿り着いた事になっちゃう。それだと、連れ戻せないんじゃないかって俺思うんだ。自分の力で挑まないと」
その言葉を聞き、Aは「そっか」とはにかんだ。
彼は頑固だ。そんなの試験の中でAは何度も見ている。
「よし！それじゃあ、行ってこい若者たちよ！」
「若者って、お前一体幾つなんだよ」
「24歳。あれ、レオリオ君幾つ？」
「俺？俺ァ19だ」
「19！！？えぇ、苦労してるわね…」
「疲れで老けてるわけじゃねぇ！！」
なんだこの失礼な女。
やっぱりキルアの姉貴だ。
レオリオは騒ぎ立て、クラピカが煩いと一蹴する。
遠くから、ビーンズが駆けてきてまだハンターの説明を受けていないゴンを連れて行ってしまった。
「さてと、俺達はゴンを待つかな」
「そうだな。ホテルも併設しているし、ラウンジで暫く休憩していよう」
君は？
クラピカはAに目を向ける。
思っている以上に悪い人では無いようだし、面倒見がいいのか話しやすい。
暗殺者とは思えないというのがクラピカの感想だ。
Aは、「あー…」と言いにくそうに眉を下げる。
「誘ってくれて悪いけど、私も待たせてる人がいるから」
Aの言葉にレオリオとクラピカが顔を合わせる。
それってまさか。
レオリオが「あのよぉ、」と顎を撫でる。
「前々から思ってたんだが、アンタの言うその待たせてる人ってのはヒソカか？」
「………なに、私たちそんなに仲良さそうに見えてる？」
「見えてるっつーか……俺はてっきりそういう関係かと」
レオリオの濁した言葉に、Aは顔を顰める。
「そういう関係ってなに」とAはクラピカに尋ねると、クラピカは咳払いを一つして言った。
「恋仲なのか、という事では…」
「こッッッ、こい、こ、わ、私と！！？アレが！！？」
目に見えて動揺するA。
同時に、Aはハッとする。
前までは「そんな訳ないでしょ。あの変態と？私、ストーカーされてんのよ？」なんて言えたはずなのに、何故今になって動揺するのだ。
可笑しい。
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鼻毛太郎(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます！新しい扉開けたようで、私としてはとても嬉しい限りです限りです😂現在進行形で長く続くシリーズではありますが、是非引き続きお楽しみください！！ (2022年6月1日 22時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます...！実は私ヒソカさん、可もなく不可もなくくらいだったのですが...この話を読み始めたらなにやら目覚めました...笑← 一気に読み進めてしまい、夢中になっております！！続編もウキウキしながら楽しみに読みます！！ (2022年6月1日 20時) (レス) @page50 id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 毎回ポテトさんからコメント頂けて本当に有難いです；；私こそ、ポテトさんからのコメントを楽しみにしているんですよ…段々クロロとのシーンが刻々と迫ってきていますね…私自身も皆さんにお見せできる日を楽しみにしています！こたらこそ、以降も宜しくお願いします！ (2021年7月9日 1時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト(プロフ) - 続編おめでとうございます。本当に一話一話を読むのが、楽しいです。これから、お姉さんがクロロとどう関わっていくか楽しみです。ヒソカとの、いつもの会話が久しぶりに見れて、「やっぱりこれだよな」と思い、最高でした。これからのお話も楽しみにしています。 (2021年7月8日 22時) (レス) id: 1bfcbf4b39 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» ああありがとうございます；；凄く達成感を感じますね…この展開、ネタ帳を見たら昨年の9月に決まってたみたいでビックリしました。温めていたものを皆さんに見せられてとても満足しています。神回まで言われて、本当に嬉しい限りです…；；；； (2021年6月29日 0時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年5月30日 0時
