223：ウサギは走る ページ25
ウサギの声は、クラピカが思い描いていた以上に凛としていた。
着ぐるみの内側から染み出す風格は、やはり12歳の少女とは思えない。
ウサギはクラピカから手を離し、スッと立ち上がる。
「クラピカ君、君は君の仕事を全うして。私の仕事は、貴方をサポートすること。だから、貴方の為に助けに行く。いいわね？」
クラピカは瞳を丸くしたままウサギを見つめていた。
言葉の後に、ウサギは「返事は！？」と強い口調で付け足したので、クラピカは急いで強く頷いた。
それを見届けたウサギは、操縦室から走って出ていく。
なんて説得力のある声音だろうか。
彼女が助けると言ったら、本当に助けてくれそうな気がした。
彼女が自分のために任された仕事を全うする。だったら、自分もそれに応えなければならない。
信頼し合うほど一緒にいたことも、素性すら知らないのに。
クラピカは瞳を固く瞑り、ぐっと瞼を持ち上げる。
決意した瞳で、クラピカは全室に繋がるパイプに駆け寄ると作戦コードの指揮を続けた。
＿＿＿＿＿。
クラピカ君が安心して、心配なく指揮する為には自分が動く必要がある。
Aは船内を走った。
クラピカの声がパイプを通って聞こえてくる。彼はとりあえず、心を切替え指揮を取ることにしたようだ。
彼はもう大丈夫そうだが、さてどうレオリオ君を助けるか。
制限された自分の体でなんとかなるか。
Aは唇の裏で舌打ちをし足を急がせていると、前からハンゾーとキルアがやってきた。
「『レオリオ君は！？』」
前から走ってくる彼らに、Aも走ったままプラカードを見せる。
「ゴンが向かってくれた！」
ハンゾーは言いながら、Aとすれ違う。
「『手助けに行く。ゴン君は任せて！』」
ハンゾーは後ろ向きになりながら、プラカードの内容だけ確認すると「頼んだぜ！」と声を張った。
すれ違いざまに、キルアが「ウサギ、怪我すんなよ」と言い残す。
弟…
思わず、口元緩めるとAはそのまま走り去った。
外はすっかり夜の色をしていた。
荒れ狂う波、強く吹く風、巻き上がり渦潮を作り出す。
ゴン君は…何処にいる…！！？
Aが辺りを忙しく見回していると、突然「ゴン！！！」と強く名を呼ぶ声が聞こえた。
「ゴン！！何処だ、返事しろ！！」
海の下へ向かって、トンパが叫んでいる。
その隣には、ゲレタが居る。
「『何があった！？』」
Aは彼らに駆け寄ると尋ねた。
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
