231：対44番対策講座 ページ33
＿＿＿＿。
イルミと別れてからも、Aへの尾行は続いていた。
気配は消えたり隠れたり。
下手なのか、意図的なのか。
思った以上に粘り強いヤツね
もうちょっと様子を見るか
Aは短くため息をついた。
鬱陶しいな。なんて思い、ふと顔を上げた時目の前を蝶が飛んだ。
目で追い、気づけば自分の周りに何匹かの蝶がくっついてきている。
「これは…」
指に止まらせ、じっと蝶を見つめた。
足元には数匹の蝶がぐるぐるとゆっくり回っている。
なるほど。
「血によってくる蝶々って所かしら」
Aの片足には傷がある。
血は止まっているが、それでも固まっているだけなのでまだまだ血の匂いが濃い。
Aは指を少しだけ跳ねさせ、止まっていた蝶を宙に解放した。
その時、背後でガサと草木が音を立てた。
Aは弾かれるように振り向く。
「あ、ウサちゃん…！」
「『やぁ、ゴン君』」
獣か何かかと思ったが、その正体はゴンだった。
Aのウサギ頭を見るなり、ゴンは表情をぱっと明るいものに変える。
ゴンの姿はなんだか草木だらけだったが、まずはツッコむのを辞め彼に軽く挨拶をした。
「『どう？44番対策してる…って最中かな』」
「はは…うん、まぁそんなところ」
ゴンは頬を掻き目を逸らす。
あぁ…
Aは彼の態度を見てすぐに察した。
「『上手くいってない、って感じでしょ』」
「俺そんなに態度に出てた…？」
Aは頷くと、ゴンは恥ずかしそうに眉を八の字にしてて「そっかぁ…」と呟いた。
Aとゴンは、休憩がてら並んで川辺に座った。
ゴン君にも変な尾行がついてるな
Aは彼と移動する最中、すぐにそれに気づいた。
ゴンが相手に気づいている様子はない。
しかし、尾行されてるよなんて教えるのは彼のためにならない気もする。
「それで俺、どうしたらいいか分かんなくて…。ほら、ヒソカは動かない訳じゃないから」
ゴンの対ヒソカへの修行は難航していた。
的確にプレートを狙う練習はしたようだが、彼はある時ヒソカは動くのだと気づいた。
そう考えると、プレートを確実に狙うというのはぐっと難易度があがってしまう。
「正面から立ち向かったところで、俺がヒソカに勝てないっていうのはよく分かってる」
利口な判断だ。
Aレベルでさえ、ヒソカと正面から向かい合ってやり合うとなると中々苦労するだろう。
「そこまでは分かってるんだけど……俺、ヒソカの隙なんて分かるのかな」
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
