彼が消えて早5年。今私は...5【安室透・降谷零】

161.side降谷 ページ3

GPSを追って公園へたどり着けば、ベンチに倒れ込んで気を失っているAの姿があった。






駆け寄って呼吸を確認すれば正常に息をしているため、ひとまずホッとする。









「風見、今すぐ数名連れてここに来い。...3つ子が攫われた。Aも気を失っている。」








電話をかけてそう言えば、10分ちょっとで風見とこないだA達とあった奴ら全員が駆けつけた。









「...まあいい。Aはとりあえず命に別状はない。すぐに目を覚ますと思う。







問題は3つ子だ。攫ったやつはバーボン、としての俺と面識があるやつ。つまり裏の人間でもあるということだ。全員、気を引き締めろよ？







それと、この棒だが、恐らくAを昏倒させるために使われたものだ。DNAとれるか調べてみろ。








...俺はとりあえずAが起きるまでそばにいる。頼んだ。」









一息でそう言い切ると、「「はい！！！」」といういつもよりもいい返事が聞こえた。









...まあ皆3つ子達気に入ってたもんな。









そう思いながら棒を持って戻っていく部下達を見つつ、Aを俺の車へと運ぶ。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









Aが目を覚ましたのは、あれから1時間も経たないうちだった。









「...あ、れ...？？私...！？！？透流、郁流、澪！？？っ！！いっ...つう...え？なんで零がいるの...？？」






「A、取り敢えずまだ横になれ。殴られたんだから。3つ子達は...連れていかれた。ただ、危ないヤツらなんだ。俺の仲間が今相手を特定してる。」









「...零、あの...私が殴られたの、ポアロに来てたあの女子大生だよ？？あの子、そんなに危ない子だったの...？？」






...は？？

162.side降谷→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す