彼が消えて早5年。今私は...3【降谷零・安室透】

87.side安室 ページ9

蘭さん達が家にいないらしく、コナンくんはポアロにきてオレンジジュースを飲んでいた。









時刻は約6時半。









先程丁度お客さんが帰った為、店内には俺と梓さん、コナンくんの3人。すると、コナンくんがニヤニヤしながら話しかけてきてきた。







「こないだのA姉ちゃん綺麗だったねー！！」








「こないだってキッドの時の？？あ、私もその時の話聞きたいです！！！」









梓さんを味方につけたコナンくんは、どうなの？どうなの？というふうに笑っている。









「Aさんですか...確かに青いドレスで素敵でしたね。思わずからかってしまう程度に愛らしかったです。」









からかった時のAの反応を思い出して少し笑う。すると、梓さんがなにやらすごい反応を見せた。








「安室さん、もしかしてAさんのこと...？？」









俺はそれに対して言葉を返さずに、笑ってしーっと人差し指を口元に当てた。









きゃーーーー！！！と叫んでニヤつく梓さんに対して、コナンくんは変わらず笑ったまま。









「ねぇねぇ、知ってる？？A姉ちゃんが青いドレスだった理由！！！」









いや？そこまでは分からないな。とコナンくんに答えながら、そう言えばAは昔から青を好んでいたよな…？と考える。









俺の返事を聞いたコナンくんはにんまりと笑ってそこに爆弾を投下した。









「A姉ちゃんが青が好きなのは、元彼の降谷零の瞳の色が青だったからだって！！！A姉ちゃん、ほんとに元彼さんのこと大好きだったんだなーって思った！！その話してたA姉ちゃん、凄く優しい顔で笑ってたんだよ！！まだ、ベタ惚れなんじゃない？？」

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