6.side安室 ページ8
「ただいま戻りましたー。」
中にそう声をかけながらポアロへと入っていくと梓さんに加えて園子さんに蘭さんが何故かうろうろと店内を動き回っていた。
「...あの??」
「っあ!!安室さんおかえりなさい!!ありがとうございました!!」
いち早く自分の世界から帰ってきたのは梓さんだったが、それにつられて蘭さん、園子さんとハッとしたように我に帰っていた。
「あ、安室さん帰ってきたってコナンくんに教えてあげなきゃ。」
そう蘭さんが呟くと同時にポアロの入り口が開いてコナンくんが入ってくる。
「安室さんみえたから来ちゃった!!おかえり、安室さん!!!ちょっと話があるんだけど…」
「分かりました。少し待ってて下さいね?」
コナンくんにそう告げてから冷蔵庫に買ってきたものをしまっていく。
「蘭!!!A姉に会いたいってお願いしたらいいよーって返事来たわよ!!」
「ほんとに!??」
A、と言う名前に反応して、思わず手を止めてしまう。いや、Aという名前は彼女1人だけではないはず。別人という可能性の方が高いだろう。そう思う僕を尻目にコナンくんがその話に混ざっていく。
「蘭姉ちゃん、何に会うの??」
「さっき会ったAさん、子供がいるんだって。だから今度合わせてもらおうと思って。」
「へぇーー。結婚してたんだ!!!でも、指輪して無かったよね?」
「相変わらずよく見てるガキんちょね!!結婚はして無いわよ!!朝起きたら書き置き残して消えた男の子供らしいわよ!!!最後の最後で子供出来るなんて、いいんだか悪いんだか!!!」
ガタンっ!!!
「!?安室さん?どうしたんですか??」
身に覚えのあるその状況に驚き思わず冷蔵庫を思い切り閉めてしまった僕にその場の全員の視線が刺さる。
「いえ、何でもないですよ。すみません。そんな事もあるのか、と少々びっくりしてしまって。」
コナンくん、終わりましたから話をしましょうか。
コナンくんと話しているもなんとなく集中できず、考えるのは先程の女性の話。
まさか、な。
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まみこ(プロフ) - 244万……!すごいヒット数ですね!とても素敵なお話、一気読みしちゃいました笑笑 (2022年12月21日 23時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 直しました!!ありがとうございます!! (2018年5月24日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - セコムになる話。で昴さんが「すーにい」と呼ばれていましたが、3つ子は昴さんを「すーくん」と呼んでいませんでしたか? (2018年5月24日 18時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 直しました!いつもありがとうごさいます!!! (2018年5月23日 19時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あと、「みつご」は、「三つ子」の方が良いと思います。 (2018年5月23日 19時) (レス) id: ecb7d31a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年5月7日 17時