彼が消えて早5年。今私は...【番外編】

あの二人がストーカーという名の ページ7

「江戸川くん。澪がお菓子2つ持って何か言ってるわ。」



3つ子を追ってお菓子コーナーへ来た俺たちを前に、3つ子達はお菓子会議をしていた。




「みお、ひとりいっこ！！！ひとつおいて！
」



「だめ！！これ、ままのだよ！！ひとりいっこは、みおととおとかおとままのの4つだもん！！！」




「...おかあさんのぶんなら、いいんじゃない？？」





「たしかに...でも、かあさんはあめすきだからみおとおんなじじゃなくていつものあめにしよーぜ？？」




「あ！！そっか！！！そうする！！ありがと、ふたりとも！！」






...いい子だ。この子達絶対にこのまま育って欲しいな。





そんな会話の後遅れてやってきた安室さんは澪を見て不思議そうに首をかしげた為、端折って教えてやれば、...天使...と言うよくわかんない言葉が聞こえた。





俺にはなんにも聞こえない！！！！





その後レジへ行ってちゃんとお金を払う。レジのお兄さんに偉いねって褒められて嬉しそうに笑っていたのが可愛かった。俺以外の3人は、写真を撮りまくってた。





その様子を訝しげに見てこちらに声をかけてきた人がいたが、安室さんが笑って



「あの子達、僕の子供でして...はじめてのおつかいなので記念に写真をと思って。紛らわしくてすみません。」





そう言って笑っていた。安室さんと透流くんは激似の為、そう言われれば、その人はあぁ、そういうことか！済まなかったね！！と言って立ち去っていく。



それを聞いていたらしい周りの人もあぁー、という雰囲気を醸し出した。









いや、まあそうなんだけどそうじゃない！！！





確かに親子だけど、親子って本人達はしらないんだよ！！！







俺は心の中でそっとツッコミを入れたのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そうして3つ子達は安全にそして楽しそうに並んで来た道を戻っていく。




しかし、そこで事件が発生した。





「お嬢ちゃん、ボク、おじさんと一緒に遊びに行かないかい？？車で遊園地に連れて行ってあげるよ。」





そう、変質者だ。






そしてこれを見た大人2人の周りの空気が変わる。






「ほーー...。あの子達に手を出すとは。その勇気を讃えて全力で止めてやろう。」




待って待って出てきてるよ赤井さん！！！！






「あいつ...俺に喧嘩をうってんのか？？いや、売られてなくても買ってやるさ。」




安室さんまで！！？？？

セコムになる話→←危なっかし過ぎて

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す