彼が消えて早5年。今私は...【番外編】

旦那様が帰宅して ページ42

side降谷


ショッピングモールで、咄嗟にAを助けたものの、毛利探偵と一緒に来ていたことやAに寄ってきた警察官がいたことで殆ど話すことが出来ずに別れてしまった。







子供達とAと話せなかったことに悔しさを感じながらも、今日はかおを出せる事を思い出し、心を落ち着かせれば、すぐにその時はやってきた。









今日は帰る、と言う報告はちゃんとしてあるから大丈夫だろうとA達のいるあの家へ向かい、合鍵を使いかちゃり、と回せば、何故だか開いたままだったようで、鍵の音が小さかった。








開けっ放しは不用心すぎる。説教だな。









そう思った所でリビングから聞こえてきた賑やかな声に眉を寄せる。









なんでこんなに賑やかなんだ？...というか随分聞き覚えのある...









不思議に思いながらもリビングへ続く扉を開ければ突然何かに視界が奪われた。








「っ...！！！」








人の気配のある方を察し、腕を掴んで捻りあげれば、いたたたた！！！！！という聞き覚えのありすぎる声が聞こえると共に視界がクリアになる。









「おぉー、萩原、どんまい。ゴリラは健在だったな。」






「松田！！！お前人を犠牲にしやがって...！！！」








「おー！ゼロ、久しぶりだなぁ」






「降谷、元気してたか？？」








「降谷くん、お邪魔しています。」








「はじめまして！あなたが童顔ハイスペック王子様系ゴリラ、の降谷くん？？」









「...は？え？...なに、このメンツ。て言うかえ、最後の女性の何？お前ら何を言ったんだ？事と場合によっては、なぁ？」









メンバーにも勿論驚いた。なんでこのメンバーが揃っているんだ。特にヒロ。後沖矢昴はいらん。









だがしかしだ。






最後の女性のあの言葉はなんだ？あ？






...そうか、萩原と松田か。








覚悟は出来てるよなぁ？？？

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