518：恥ずかしいったら ページ22
そんなレオリオに、「へぇ...」と探るような視線を向けるA。
「...まぁ、試験よりはいい男になったかな」
これは、念を覚えだしたな。
Aは、彼の姿を眺めながら言う。
「ヒソカみたいな言い方するじゃねーか」
「…それ、人に言わない方がいいわよ？最悪嫌われる」
「お前以外誰に言うんだよ俺は」
死ぬほど嫌な顔を見せつつも、まるで親切ですと言わんばかりに小声で教えてやるAに、レオリオはアホかと言葉を返す。
横では、キルアとゴンが店員を呼び止めドリンクを注文していた。
レオリオもそれに習って「アイスコーヒーで」と付け足す。
「そっかぁ…じゃあ、あのメールはレオリオ君が打ったわけね」
変なことに巻き込まれてる訳じゃなくて良かった。
安堵の息を漏らす。
先に注文していたAの元にホットコーヒーが置かれるなり、キルアが「ゴンってば、全然メール打てねーんだよ」と言葉を繋げる。
「いいじゃん別に！キルアだって初めての時打てなかったでしょ！？」
「初めてでもゴンよりは打てたね」
恐らく、本日何度目かの同じような言い争いを繰り広げる二人に、Aは微笑ましく思い笑ってしまう。
彼らのやりとりを眺めながらマグカップに口をつける。
ふと、含んだ珈琲のあまりの熱さに「あつッ」と口を離すA。
「何してんだよ姉ちゃん。猫舌のくせに」
キルアが呆れたとでも言わんばかりの声で言う。
Aはと言えば、どうして自分がこんなマヌケなことをと顔を顰めながら、片手で口を抑えていた。
いつもならこんな失敗しないのに。
と不思議に思ったのだが、そのあとすぐに今までの事を思い出して、納得するのと同時に死ぬほど恥ずかしくなってしまった。
あぁそうでしたそうでした。
普段は、ヒソカ君が「熱いから、気をつけてね」とか言ってくるんだった。
「…………だから、どうして全部ヒソカ君なのよ…」
Aは、小さく呟いてその場で突っ伏す。
勿論、唐突な行動にレオリオの理解なんて及ぶ訳もなく、彼はギョッとすると「…頭がおかしくなったのか？」と尋ねた。
「今話しかけないで。最高に恥ずかしくて死にたい気分なの」
突っ伏したまま、机の隙間から声を漏らす。
顔を合わせた男三人は、その有様に肩を竦めた。
「あ、あのさ、A…！」
切り出したのはゴンからだった。
彼の前のめりな滑り出しに、Aは「…なぁに」と突っ伏したのは変わらず、顔だけをゴンへと傾ける。
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
