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020:ギャルとオバケ ページ20

傑が先で、僕があと。

23時頃だったし、都心でも無かった為電車は45分に一本だった。

45分経っても傑は帰ってこない。
けれど、暫くして「まだ電車に乗ってるけど、電波は繋がる。」とメールが送られてきた。

件の駅は、電波が繋がらないらしい。

じゃあなんで掲示板に書き込み出来てんだよって話なんだが、掲示板通りにいくとメールや電話は全てシャットダウンされるのだ。

イライラした気持ちで、傑に短く返信を送る。

電車がやってくる。
乗る寸前、「先輩、絶対連れて帰ってこいよ。」と硝子に言われた。凄い真剣な顔だった。
だから僕は、「誰に言ってんの、最強だよ俺は。」と返した。


本当は、その言葉を自分に言い聞かせたかっただけだった。


電車に乗る。
暫く揺れる。
駅に止まらなくなる。

来た。

僕は確信した。
掲示板通りの駅に辿り着いたんだと。

久しぶりに電車が止まり、扉が開く。

降りるとそこは、掲示板通りの駅名看板が掲げられていた。

「辿り着いた…。」

そう零すと、電車が走り去って行った。
あの電車、どこ向かってんだろうな。なんて思いながら、駅を出る。

それからはもう、怪奇現象、呪霊、怪奇現象、呪霊のオンパレード。

訳が分からなかった。
怪談をいい感じに盛った程度で、半分以上は作り話だと僕は思っていたからだ。
というか、今でも思っている。

だって、突然掲示板にぽっと出てきた話だよ?
ずっと前から言い伝えのように騒がれててもいいはずじゃん。


鈴の音や、よく分からない声が聞こえる。


ンなもんお呼びじゃねーよ。
金髪のギャル探してんの、俺は。


思いながら、進む。
トンネルを進み抜けた瞬間、僕は鼻を抑えた。
酷い匂いがして、足元にぶつかった何かを見てそれが死臭なのだと気づいた。
噂に導かれた連中の死体だろうか。

そして、また気づく。

死体の先に、探していた人が座り込んでいる。


「A…!」


急いで駆け寄り呼ぶと、くるりとAが振り向いた。
僕はその姿にぎょっとし立ち止まる。


顔まで広がる謎の紋様。


酷く疲れた顔を無理矢理笑みに変え、Aは言った。



「悟、なんか私、………呪われちゃったっぽいんだよね」



「A、お前何言っ、」


駆け寄ろうとして、また僕は足を止めた。
出そうとした手を引っ込めた。



Aの首に、何か太い鉤爪のようなものが引っ掛けられている。
いつでも殺すよ。と言わんばかりに。



Aの後ろに、何かいる。

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鼻毛太郎(プロフ) - 麗華さん» コメントありがとうございます!🙌うん億年前に書いたイラスト、そういえばあったなとコメントで思い出しました笑刺さったようでとても嬉しいです🥺まだまだ長く続くシリーズ、ぜひお楽しみ頂けたら幸いです! (8月17日 12時) (レス) @page49 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 夢主ちゃんの過去編からみてイラストを見ましたがめちゃどタイプです………これからも応援してます〜! (8月17日 9時) (レス) @page49 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます…!凄く有難いお言葉頂けて感激です😭😭長く続くシリーズ作品ではありますが、ぜひ今後もお付き合い頂けると嬉しいです…!!🌸🌸 (2022年1月2日 1時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 話の構成がしっかりしててそれぞれの物語があってこんなに面白くて読みやすくて引き込まれる作品は初めてです…!!素敵な作品をありがとうございます最高です!体調にはどうかお気をつけて!! (2022年1月2日 0時) (レス) @page49 id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - yuuna1202さん» ありがとうございますーー!!;;今後もギャル先輩と後輩悟くんの二人を是非見届けてあげてください…! (2020年12月9日 20時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2020年11月18日 23時

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