005：弱者独歩 ページ5
友人のギャルは小さく口を開け、Aは大きく口を開け。
｢A。お前、授業をサボってここで何している。｣
｢夜蛾…！！｣
あからさまにマズいという顔を見せたAは、夜蛾＿＿＿夜蛾正道の姿を確認すると同時急いで荷物を纏め鞄に詰める。
｢私帰るわっ！！｣
｢待て｣
｢ぎゃッ｣
襟首を掴まれるA。
その姿、まるで親猫に首を掴まれる猫。
思わず友人のギャルは、｢うわー…｣と声を漏らす。
強面で黒ずくめの男が、軽々とギャルの襟首を掴み持ち上げている絵面は中々なものがある。
｢君は？｣
突然声をかけられる友人のギャル。
｢コイツの友人か？｣
｢え、あ、はい、そう、です…。｣
コイツというのは、Aのことだろう。
今やAは捕らえられた事で大人しくなってしまっている。
夜蛾は友人のギャルの言葉を聞くと、｢ふむ｣と呟き付け足した。
｢コイツが、迷惑かけたな。｣
その言葉を残し、夜蛾はAを連行していった。
嵐が去った感覚に友人のギャルは呟く。
｢いやぁ………仏教校、すげぇわ。｣
｢そろそろ解放してくんないスか？｣
｢学校までは断る｣
｢…街の視線とかさぁ、流石に私も気になるよ？｣
｢俺は気にならん。｣
｢マジでお前ホント腹立つよな｣
担任、夜蛾に掴まれるA。
あー、自分はまたあの呪術高専とかいう学校に逆戻りですか、と内心呟く。
｢別に離しても私逃げねーけど｣
｢逃げる逃げないではない。これは、サボったお前への罰だ｣
市中引き回しの刑的な辱めか。
Aは途端に察し、やっぱこの担任性格悪ぃ…と舌打ちをした。
どうやら、夜蛾はサボり逃走したAをここまで探しに来たらしい。
全然ありがたくない、というのがAの本音である。
｢A｣
夜蛾が呼ぶ。
Aは、不機嫌を包み隠さず｢あ？｣と返事をした。
｢お前、術式を使おうとしたな？｣
｢それが？別に、アレってなんだっけ、蠅頭っしょ？私でも祓える。っつーか、祓ったことあるし｣
｢ピンポイント、無被害でか？｣
夜蛾の言葉にAは黙った。
答えは、否。
夜蛾は沈黙を汲み取り続ける。
｢お前は自分を全く分かっていないな。｣
｢あ！？｣
｢事実だろ。お前の術式『
淡々と夜蛾が告げる。
｢おかげで、お前は友人を殺す可能性だってあった。分かるか？｣
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鼻毛太郎(プロフ) - ぱぴこさん» コメントありがとうございます🙌🤍強くてかっこいいクズが好きなのでこの結果なのですが、気に入っていただけたならばとても嬉しいです…！是非、引き続き楽しんで頂けたら幸いです＾＾ (1月21日 2時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ - パパ黒かっこよすぎ (1月21日 0時) (レス) @page34 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 黒さん» コメントありがとうございます！🙌裏側ではいつかに向け百鬼夜行をちまちま書き溜めておりますので、いつか皆さんにお披露目できる日を楽しみにしております😌それまで暫しお待ちを…！ (2022年2月16日 21時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
黒 - ギャル夢めっちゃ好きです！！🥺鼻毛太郎さんがかく百鬼夜行楽しみです😚 (2022年2月16日 17時) (レス) id: ab6a15c201 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - あーさん» 頭いいなんて言われてだいぶニマニマしてます😎とはいいつつ、本人は過去に適当に張った伏線のおかげで矛盾だったり色々苦しめられているんですけどね！！笑皆さんが読んでくれれば私は嬉しいんです🥺素敵なコメントありがとうございました！🌸 (2022年1月31日 1時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年12月27日 22時
