059：幼女、胃袋にご招待 ページ9
＿＿＿＿。
その後、Aは蛾とテレビの二人に連れられ、もてなされる事になった訳である。
「…」
「君はあれだな。確か、なんでも食うよな。好きな物は＿＿＿＿、」
「ドラゴンのお肉」
「…最悪なカニバ娘め」
ヴォックスは、Aを軽蔑するよう視線を向けて、彼女の前に苺タルトを出す。
すると、Aはその苺タルトを凝視してぽつと呟いた。
「アラスター様…」
「分かった、普通のフルーツタルトに変えてやる。あんまりアイツを思い出させるような真似するな、基盤の配線がキレそうになる」
「キティ、これをフルーツタルトに変えてくれ」
すぐ横に控えていた、これまたロボットか悪魔の類か不明な女の世話係にヴァレンティノは指示をとばすと、キティと呼ばれる世話係は跳ねるような手際でAの前から苺タルトを下げた。
困っちゃった。
Aは、ソファーに座りじっとしながら思った。
完全に帰るタイミングを失ってしまった。
アラスター様、遅いって怒るかも
声を荒らげずとも、淡々とぐちぐち小言を言われるか。
または、バリバリ喰われたいのかと脅されるか。
どちらにしろAにとっては無効果なのだが、彼を本気で心配させるような真似はしたくない。
自分相手に心配してくれるかどうかは置いといて。
「んー、どうした。スウィートベイビー、俺のタワーに招いてやったんだ。浮かない顔するもんじゃない」
「君が隣を陣取ってるからじゃないのか」
「娘が悪い男に取られて心配か？パパ♡」
ヴァレンティノの悪ふざけに、ヴォックスは顔を顰めて辞めろと一蹴してみせる。
正面。真横。完全に退路を埋められてしまった。
「ぺらぺらのおじさん」
「テレビの」
「…テレビのおじさん、私、帰る時間」
Aが言うと、ヴォックスは口の端を吊り上げて「何言ってるんだ、まだゆっくりして行けばいい」と物腰柔らかに返す。
その口調と声音に、Aは明らかに自分の優位な立ち位置に立たれたのだとすぐに察した。
困った。
敵の胃袋に連れ込まれてしまった。
「それともなんだ。ケーキ以外もご所望か？そうだな。君は、よく食べるからな」
自身とヴォックスの間に、キティがフルーツタルトを置く。
「どうぞ、『ベビィ・ヒュドラ』殿」
ヴァレンティノがAのソファーの背面に腕を載せる。
しかし、これは果たして問題ないケーキなのか。
すると、中々手をつけないAの心情を汲み取ってか、ヴォックスは溜息混じりに述べた。
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鼻毛太郎(プロフ) - 山田さん» コメントありがとうございます！🙌🤍❤️バレちゃいましたか…エンジェルが実はママのポテンシャルの方が高いことに……ぜひポルノスターとロリドラゴンの明らかに交わらない種の二人の科学融合も楽しんで頂ければ幸いです…！ (4月5日 17時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - ここのエンジェルがお兄さんってよりお母さんすぎて…好き… (4月5日 16時) (レス) @page19 id: 0899aeffef (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ぷっつんプリンさん» 遊びに来て頂きありがとうございます！😭🤍大人にもなれます、みたいな展開にあんなこもやこんなことも出来るなぁと当人は呑気に考えております、、、作者としてはその妄想をぜひお聞きしたいところ…！笑今後もぜひ楽しんで頂けますと有難いです！ (3月28日 18時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっつんプリン(プロフ) - 遅刻致しましたが続編おめでとうございますm(._.)m早速拝見しました…幼女、まさか年齢操作できる系なの…？妄想が捗ります。続き待ってます (3月28日 18時) (レス) id: a63dbea87c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます😂🙌2章初っ端、完全に脳破壊回となっていますが幼女とて悪魔ですので…こんなもんですよ…(？？？)とはいえ、全貌も明らかになっていない姿ですが、ぜひ正式公開される日を楽しみにしていてください😌 (3月19日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2024年3月18日 13時
