058：幼女、でっかい ページ8
「ヴェルヴェットに貰ったんだろ？」
服の袖が汚れてしまったら、あのオシャレ番長に何言われるか分からんぞ。
親指の腹で拭ってやりながら言うと、Aは涙声で「うん」と小さく頷いた。
そして、ぱっと顔をあげる。
「泣き止んだ」
「急にいつもの顔に戻るな」
泣いてたことなんてありませんと言わんばかりに、ケロリとした表情に一瞬で戻ったAに、コイツと頬をぶにぃと引っ張ってやる。
「やー」と困った顔で微かな抵抗の声をあげる姿に、ヴォックスは満足気な笑みを浮かべた。
「CEOともあろうお前がパパやってるとは。なんだ、今度はアラスターから親権でももぎ取るか？ん？」
ニヤニヤ笑って耳打ちするヴァレンティノに、ヴォックスはシッシッと払う素振りを見せた。
「…？」
ふと、そんな中二人は真っ直ぐと向けられる視線に気づく。Aだ。
ヴォックスが彼女の視線を辿ると、主にヴァレンティノに向けられていた。
あぁ、だからやけに見上げているのか。
不思議そうにお互いを見合う姿に、ヴォックスは笑いそうになる。
ポルノの帝王と真逆の存在のツーショットは中々スクープものだな。
「なんだ…あぁ、分かった。この俺があまりにもセクシーで見蕩れてるのか？まぁ、君と顔を合わせるのかなり久々だから、」
「ううん」
「ううん！！！？？？」
「蛾のおじ＿＿＿＿、」
Aが言いかけたのを、すぐさまヴォックスが片手で口を抑える。
「……でっかいお兄さん」
それでいい。
言わんばかりに、ヴォックスが無言で頷く。
ヴァレンティノはAの言葉に分かりやすく眉を開くと、すぐにご機嫌な顔を浮かべて「おいおい、でっかいってのは俺の自慢の息子のことか！？」とシンプルセクハラ発言を述べながらAを片手で抱きあげた。
「レディがそんな事言っちゃあダメだぜ。それとも、皆まで言うなってやつか？お目が高い。ご褒美に俺のでっかい息子をここにぶち込んでやろう。ハハ、嘘だよお嬢ちゃん」
Aを片腕に抱き上げたまま座らせて、もう片手でAのお腹から下へと艶めかしく撫でる。
そして、何を言ってるんだと難しい顔をしているAの頬を最後に長い舌でべろりと舐めた。
ヴォックスがその一連の流れに表情を歪めているが、ヴァレンティノは一切気負いの顔を見せない。
「…べとべとする」
Aが頬を触ると、謎のピンク色の液体が糸を引いた。
毒じゃなかったらいいな、Aは他人事のように思う。
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鼻毛太郎(プロフ) - 山田さん» コメントありがとうございます！🙌🤍❤️バレちゃいましたか…エンジェルが実はママのポテンシャルの方が高いことに……ぜひポルノスターとロリドラゴンの明らかに交わらない種の二人の科学融合も楽しんで頂ければ幸いです…！ (4月5日 17時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - ここのエンジェルがお兄さんってよりお母さんすぎて…好き… (4月5日 16時) (レス) @page19 id: 0899aeffef (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ぷっつんプリンさん» 遊びに来て頂きありがとうございます！😭🤍大人にもなれます、みたいな展開にあんなこもやこんなことも出来るなぁと当人は呑気に考えております、、、作者としてはその妄想をぜひお聞きしたいところ…！笑今後もぜひ楽しんで頂けますと有難いです！ (3月28日 18時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっつんプリン(プロフ) - 遅刻致しましたが続編おめでとうございますm(._.)m早速拝見しました…幼女、まさか年齢操作できる系なの…？妄想が捗ります。続き待ってます (3月28日 18時) (レス) id: a63dbea87c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます😂🙌2章初っ端、完全に脳破壊回となっていますが幼女とて悪魔ですので…こんなもんですよ…(？？？)とはいえ、全貌も明らかになっていない姿ですが、ぜひ正式公開される日を楽しみにしていてください😌 (3月19日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2024年3月18日 13時
