067：幼女、今日も一日 ページ17
分かっていてこんな事をAに聞くなんて、傲慢だな。
内心思いつつ、目の前の少女に訊ねるとフォークを咥えてこくりと頷いた。
「アラスター様が居ないと、静かでつまんない」
ラジオのノイズがあった日常。
それが突然パタリと止んで、そのノイズを探して歩く夜の日々はAに何を思わせたのか。
目の前の少女の表情は、相変わらず色のない無が浮かんでいる。
しかし、長い付き合いのアラスターには分かる。
目の前の少女が何を思って何を考えているか。
「ワタシが言うのもなんですが、貴方って本当におかしな子ですねぇ」
「アラスター様の方が変」
「タハーーーッ！！！お褒めに頂き光栄デスーー！！」
ハイテンションで額を抑えるアラスター。
Aは目の前のアラスターを冷めた目で眺めながら、最後に口の中にフォークを放り込みバリバリと食べてしまう。
「美味」
Aが満足気に呟くと同時、Aは「あ、」と短く声をあげた。
テラスの上に影がさしたかと思えば、約一週間ほど前にAとアラスターがあしらったはずの飛行船が宙に浮かんでいた。
「さぁ、姿を現せアラス、あぁそこか」
どことなく漂う間抜けな声音。
飛行船に備わった大きなガラス窓の奥では、蛇の悪魔であるサーペンシャスが意気揚々と声を張り上げていた。
「アラスター様、あれ」
「ゴミ掃除頼めますか？」
「お腹ぽんぽんー、だるいー、動けないー、」
「悪魔の腸詰クレープ」
「やるぞぉー、おー」
椅子からぴょこんと降りて、小さな拳を二つ天に向かって突き上げるAの姿に「現金なガキめ…」とじとりとした目を向けた。
「出たな、『ベビィ・ヒュドラ』！！！前回のように炎を噴いて消し炭なんて、そう上手いことはいかせんぞ！こんなこともあろうかと、今日は新しくお前の対策武器も開発してきたのだ！！！」
「A、炎を噴いたらこの一体が焼け野原になっちゃうからダメよ！！」
「いや、あの…そんなこと言われたら、新作武器がお披露目出来ないのですが…」
騒ぎを聞きつけ外へと出てきたチャーリーの言葉に、サーペンシャスは「えぇ…」と眉を下げる。
火を噴いてやろうと柵の上に登り、胃から喉へと炎が昇ってきたところでAは炎を胃のなかの火炎袋に戻した。
「アラスター様、ボスストップでた」
「ならしょうがないですね」
アラスターは珈琲を一口含むと、影に溶けて地上へ移動する。
Aはアラスターの後に続き、小さな翼を動かして地上に降りる。
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鼻毛太郎(プロフ) - 山田さん» コメントありがとうございます！🙌🤍❤️バレちゃいましたか…エンジェルが実はママのポテンシャルの方が高いことに……ぜひポルノスターとロリドラゴンの明らかに交わらない種の二人の科学融合も楽しんで頂ければ幸いです…！ (4月5日 17時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - ここのエンジェルがお兄さんってよりお母さんすぎて…好き… (4月5日 16時) (レス) @page19 id: 0899aeffef (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ぷっつんプリンさん» 遊びに来て頂きありがとうございます！😭🤍大人にもなれます、みたいな展開にあんなこもやこんなことも出来るなぁと当人は呑気に考えております、、、作者としてはその妄想をぜひお聞きしたいところ…！笑今後もぜひ楽しんで頂けますと有難いです！ (3月28日 18時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっつんプリン(プロフ) - 遅刻致しましたが続編おめでとうございますm(._.)m早速拝見しました…幼女、まさか年齢操作できる系なの…？妄想が捗ります。続き待ってます (3月28日 18時) (レス) id: a63dbea87c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます😂🙌2章初っ端、完全に脳破壊回となっていますが幼女とて悪魔ですので…こんなもんですよ…(？？？)とはいえ、全貌も明らかになっていない姿ですが、ぜひ正式公開される日を楽しみにしていてください😌 (3月19日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2024年3月18日 13時
