066：幼女、懐かし話 ページ16
そこまで悪食じゃないデースと丁重にお断りするアラスターに、Aはフォークを口に咥えたまま残念そうに「美味しいのに…」と呟いた。
「懐かしいですねぇ。昔はよく、私の寝床にお礼だと獲ってきた動物やら何やらを忍ばせて…」
最初はネズミの死骸から始まり、スプラッタ映画さながらの状態となったインプの死体を献上されたこともあった。
これはなんだ、せめてベッドに忍ばせるなと詰めれば、Aは「お礼」と言うではないか。
「しまいには、だって褒めて欲しいもんって。さすがのワタシでも、可愛いところあるなと思ったものですが………犬の死骸を忍ばせた時は殺してやろうかと思いましたね」
「アラスター様、見つけた時悲鳴あげてた。面白かった」
「一週間ホテルのてっぺんに吊るしてやろうか、クソガキ」
「んまんまんま」
アラスターの威圧に一ミリも気を取られることなく、Aはわざとらしくケーキを頬張る。
とはいえ、アラスターが今まで見た誰よりも美味そうに食う姿を前にすると、それ以上は怒る気にもならないというもので。
アラスターは短く息をつき、足を組みながら珈琲を啜った。
「生前、君が横にいたら死体処理なんてやらなくて良かったでしょうねぇ」
アラスターは呟いて、ちらと目の前の少女へ目を向ける。
燃える炎のように鮮やかな赤髪。
病的なほどの透明感を持つ白い肌。
人形のような顔つきで、紫色の宝石を埋め込んだような瞳がより一層作り物のような気を起こさせる。
それなのに、見た目とは裏腹に角と尾は雄々しく立派。
口を開くと覗くのは、アラスターよりも鋭利な牙。
肘から下の手首は、白い肌と対照的に指先まで黒く、真っ赤な爪はアラスターとは違い鉤爪だ。
やはり、彼女は人ならざるものである。
そう嫌でも分からせられる。
「思うんですよ。人生やり直せるなら、ワタシはまず最初に君を悪魔召喚しているだろうなぁと。ニューオーリンズにドラゴン来たるってね！」
カカカッとアラスターは愉快げに笑う。
「ドラゴンに呆気に取られた群衆は、その裏のシリアルキラーに誰も気づかない。いや、ちょっと違うな…。注目されないなら、意味がない」
ふむ。アラスターは顎に片手を添える。
「まぁ、いい。君は美味しいものが食べられれば、契約なんて関係ない。そうでしょう？」
「アラスター様と一緒なら、どこでもいい」
平然と述べられるその言葉に、アラスターは口籠もる。
「……ワタシが居ない間は、寂しかったですか？」
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鼻毛太郎(プロフ) - 山田さん» コメントありがとうございます！🙌🤍❤️バレちゃいましたか…エンジェルが実はママのポテンシャルの方が高いことに……ぜひポルノスターとロリドラゴンの明らかに交わらない種の二人の科学融合も楽しんで頂ければ幸いです…！ (4月5日 17時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - ここのエンジェルがお兄さんってよりお母さんすぎて…好き… (4月5日 16時) (レス) @page19 id: 0899aeffef (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ぷっつんプリンさん» 遊びに来て頂きありがとうございます！😭🤍大人にもなれます、みたいな展開にあんなこもやこんなことも出来るなぁと当人は呑気に考えております、、、作者としてはその妄想をぜひお聞きしたいところ…！笑今後もぜひ楽しんで頂けますと有難いです！ (3月28日 18時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっつんプリン(プロフ) - 遅刻致しましたが続編おめでとうございますm(._.)m早速拝見しました…幼女、まさか年齢操作できる系なの…？妄想が捗ります。続き待ってます (3月28日 18時) (レス) id: a63dbea87c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます😂🙌2章初っ端、完全に脳破壊回となっていますが幼女とて悪魔ですので…こんなもんですよ…(？？？)とはいえ、全貌も明らかになっていない姿ですが、ぜひ正式公開される日を楽しみにしていてください😌 (3月19日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2024年3月18日 13時
