065：幼女、ティータイム ページ15
＿＿＿＿＿＿。
エクスターミネーションが縮まって翌日。
「ただいまー」
舌ったらずで間延びした声がアラスターの耳に届く。
「…普通に帰ってこれないんですか？わんぱく小娘じゃないんですから」
地獄の住民の悲鳴を耳に、機嫌良さげにティータイムを楽しむアラスターは顔を顰める。
上階のテラスの柵をよじ登って現れたA。衣服は何故か泥だらけで、アラスターは思わず頭を抱えそうになる。
この俺に頭を抱えさせるな、クソガキ
内心思うも、己の中の紳士さがギリギリ勝り指をパチンと鳴らす。
「散歩に出かけたのでは？」
本日は、赤いギンガムチェックのワンピースだ。
いつも通り、クラシックロリータ風味なのは忘れず、襟は丸くて大きく、ところどころに白いレースが縁取りのようにあしらわれている。
泥だらけになった先程までの洋服は、もうどうにもならないだろうな。
アラスターは珈琲を啜る。
「ニフティとキーキーとお散歩行ったの。それで、美味しそうなお肉屋さんがあって。…お店ごと食べちゃった」
悪癖、暴食。
相変わらず、エクスターミネーションに地獄中が混乱と絶望に飲み込まれようとも知ったことかと欲望に忠実なAに、アラスターは声をあげて笑う。
「傑作！！」
何をどうしたらそこから音が鳴るのか。
アラスターの笑い声と共に笑い声のSEが鳴る。
Aはといえば、アラスターの奇行も自身の気まぐれも日常茶飯事なので、気にもせずアラスターの対岸に腰を下ろすと「お腹空いた」と言葉を吐いた。
先程食べたばかりだと言うのに。
アラスターは、影から自身の使役する召使い悪魔を出し、Aの前にティーセットを並べさせる。
「これなに？」
「鹿の皮を剥いで作ったケーキです。ぜひ、貴方に食べて頂こうと思って」
Aは、アラスターの言葉に「ふぅん」と相槌を打ってフォークを差し込む。
ケーキの形ではあれど既に皮の原型は留めておらず、フォークで先端を切るとなぜだかねっとりと糸を引いた。
普通ならば、何を入れたか聞くのだがAにはどうでも良く、切り取ったケーキを考えもせず口に入れた。
その姿を、アラスターは両手で頬杖をつき眺める。
「鹿肉は“熟成中”なので、今度いかがです？貴方の食いっぷりは結構気に入っているんですよ。作りがいがあるってものです」
「食べる。アラスター様、いつも私に作ってくれるから今度お礼持ってくる。車。ガソリンの味して美味」
「貴方と一緒にしないでくだサーイ」
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鼻毛太郎(プロフ) - 山田さん» コメントありがとうございます！🙌🤍❤️バレちゃいましたか…エンジェルが実はママのポテンシャルの方が高いことに……ぜひポルノスターとロリドラゴンの明らかに交わらない種の二人の科学融合も楽しんで頂ければ幸いです…！ (4月5日 17時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - ここのエンジェルがお兄さんってよりお母さんすぎて…好き… (4月5日 16時) (レス) @page19 id: 0899aeffef (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ぷっつんプリンさん» 遊びに来て頂きありがとうございます！😭🤍大人にもなれます、みたいな展開にあんなこもやこんなことも出来るなぁと当人は呑気に考えております、、、作者としてはその妄想をぜひお聞きしたいところ…！笑今後もぜひ楽しんで頂けますと有難いです！ (3月28日 18時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっつんプリン(プロフ) - 遅刻致しましたが続編おめでとうございますm(._.)m早速拝見しました…幼女、まさか年齢操作できる系なの…？妄想が捗ります。続き待ってます (3月28日 18時) (レス) id: a63dbea87c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます😂🙌2章初っ端、完全に脳破壊回となっていますが幼女とて悪魔ですので…こんなもんですよ…(？？？)とはいえ、全貌も明らかになっていない姿ですが、ぜひ正式公開される日を楽しみにしていてください😌 (3月19日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2024年3月18日 13時
