040： 顔がいい男は危ない ページ41
Aが問いかけてきた。
その言葉に、ヒソカは「おや…？」と首を傾げる。
つい先程まであれほど自然に接していたはずが、どういう風の吹き回しだろうか。
「誰って、ボク、」
「おっと、動くな。私は君みたいな顔の男、残念ながら記憶にないのでね」
その言葉に、ヒソカは段々状況が読めてきたと悟る。
Aが器用に片手で携帯を操作すると、遠くで電子音が鳴った。
「取りに行っても？」
自分の携帯から鳴っているため、ヒソカはAに尋ねる。すると、Aは顎をしゃくり行けと促した。
「もしもし、どうしたのかな？」
「ヒソカ君？可笑しいわね…部屋に妙な顔の整った男が居るのよ。」
「あぁ、それボクだね♢」
「私の事を彼女だと言いやがるのよ」
「うん、それボクだね♡」
会話をしながら、扉前に仁王立ちするAへにこりと笑いかけると、Aが静かに通話を切った。
そして、数秒の沈黙のあと大きく息を吸い込むと、ヒソカへ向かって人差し指を突き出した。
「ダウトォォォォォッッ！！！」
ははは、Aちゃんってば、目の前には真実しか映ってないよ〜♡
「くく、そんなに拗ねる事ないだろう？ボクの素顔見れるなんて、中々レアだしさ♤まさか、君がボクの素顔見るのも初めてだなんて思ってなかったし…むしろ、もう知ってるもんだとばかり。そのくらい、ボクは君の事信頼してるんだよ？」
袖に腕を通しながら、ヒソカは面白そうに言う。
当のAは、ソファーに足を抱えて座り悔しそうに頬を膨らましている。
「この私が、貴方の素顔を見破れないだなんて。」
「それに、君の目にはボクのこの顔は『顔が整ってる』に見えるらしい…まさか、好きになっちゃったかな？」
Aの耳元で言ってやると、Aは顔を真っ赤にし「うるさい！！」とクッションを投げつけた。
そのあまりの可愛さに、ヒソカは漏れそうになる笑い声を抑える。
「私、顔だけで判断なんてしないから。どうせ見た目が変わっても、中身はど変態なヒソカ君のままのクセに。というか、顔面詐欺も良いところよ！あの顔から塩顔のイケメンとか…」
尻すぼみになる声に、ヒソカはわざとらしく「ん？今なんて？」と言ってみせると、今度はAから「何にも言ってないわよ、嘘つき！！」と投げるように言葉が返ってくる。
本当は聞こえていたが、Aの反応を見るのが楽しいあまりどうにも彼女を虐めてしまう。
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鼻毛太郎(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます！🙌これから読み始めるという段階でしょうか、長いシリーズですので暫くの暇潰しになって頂ければ幸いです😌ちなみに私は書いておきながら、覚えておりません！笑 そんな作者ですが、是非お付き合い頂けるとありがたいです！ (2月19日 23時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 私のところはかあさんのお腹の中から来るのよって言われました。生々しい、、、 (2月19日 23時) (レス) id: 53f4f6e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 赤ちゃん、、私は親に聞いたら「ん？掃除機からぽんっ！！ってうまれたよ」って言われました。(うちの親おたまがおかしi(( (2020年12月1日 17時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ゆゆさん» よくお分かりで…！いつか気づく方が出てくるだろうなと心待ちにしていたのですが、ついに…思わず｢きた…！｣と言ってしまいました。お分かりの通りとても、、、好きです、、、 (2020年10月10日 23時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 主さんさてはジョジョ好きですね？ (2020年10月10日 20時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年5月24日 15時
