21:同じ想い ページ24
A「事故、だなんて…」
思いたくなかった。
でも…確かにお互い無意識での行動だったから、
考えれば、ただの"事故"なんだ。
土方「…おい、顔上げろ。」
A「え?」
土方さんは頭をかくと、
土方「…今は、そんな仲になってる場合じゃねぇだろうが。
俺もお前も、今一番に考えなきゃいけないのが何なのか、分かるだろ?」
考えないといけない事…
A「新撰組…でしょうか?」
土方「…そういう事だ。
攘夷派の動きが過激になってる状態で、
京や新撰組以外の事を考えている余裕なんてないだろ。」
土方さんの言う通りだった。
遊郭で高杉さんとすれ違ったあの日以降、
京の街はより騒々しくなった。
それに比例し、
新撰組も日に日に忙しさを増している。
…うつつを抜かしている場合なんかじゃない。
土方「…帰るぞ、A。」
A「っ!はい。」
・
・
・
屯所へと帰りながら、ふと思う。
土方『…今は、そんな仲になってる場合じゃねぇだろうが。』
…"今は"。
土方『…帰るぞ、A。』
名前を読んで下さった。
そして…あの熱の篭った視線。
ねぇ、土方さん。
そんな言動されたら…期待してしまうじゃないですか。
私と貴方は、同じ想いだと。
27人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時