【銀魂】一方通行の終着点 part2.【神威】

□花畑の少女■ ページ12

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ｷﾞｰｺｷﾞｰｺ…


｢はぁ…｣


俺は知らない公園のブランコにただ乗っていた

Aのことを思うつぼ、ため息が出てくる


｢別にAが誰といようと勝手だけどさ…｣


嫉妬、

それが俺がAに会うのを拒んだ理由


あの状況でAの前に出るには

もう少し気持ちの整理をしたかった


｢あーもう、何やってんだ俺｣


何もかも吐き捨てたかった

でも、ダメだ


忘れられない、脳内に焼き付いて取れそうにない



俺の初恋はここで終わり？




俺の初恋はまだ家を出る前のことだった


あの花畑に彼女はいつも現れ

俺はそれに誘われるようにいつの間にか来るようになった


『あれ？あなたは昨日の・・・・』

『また来ちゃった』

『私あんまり面白い事できないよ？』

『いいよ、ただここでねるだけだから』


"寝る"というのは嘘でただとなりにいて欲しいだけだった

彼女と花の香り

それはとても安心して

とても居心地が良くて


『今日も沢山の花が咲いた』

『なんでそんなことがわかるの？』

『花の精だから？とか』

『なにそれ』

『えへへ』


無邪気な笑顔

きっと俺にはないものをたくさん持っている

俺は毎日毎日彼女に会いに行き

彼女もまた毎日飽きもせずその花畑に来ていた

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