＝４０滴＝ ページ40
「なきたくないのに、思い出したくもないのに。
・・あたし、行かないでって言ったのに＿＿。」
慧は、白猫の抱き枕に顔を埋めて
「う――。」って小さな声を漏らした。
「慧。」って、俺はまた優しく呼び掛けた。
でも、慧は・・悲しそうにパッと顔を上げて
「雄也くん、あたしのコト、甘やかさないで。
・・だって、雄也くんはお兄ちゃんなんでしょ？
いつかは彼女が出来て、お嫁さんもらうんでしょ？
そしたら・・行っちゃうでしょ。雄也くんは、
慧のコト置いて・・行っちゃうでしょ？」
「慧＿＿＿？」
慧は、もっともっと、ぎゅぅぅっと
白猫の抱き枕を抱き締めて
「好きにならないなんて、無理だもの。
だって、だって。お食事会で逢った時から
優しく声掛けてくれて、接してくれて・・
す、好きになっちゃうものっ。
あたしは、お兄ちゃんなんて思えないもん。」
俺をジッと悲しそうに見つめて慧は
「あたしは、雄也くんが好きなの。
妹なんて・・いやだのにぃ・・・。」
涙。涙。涙。
ポロポロ。ポロポロ。
大きな涙の雫を慧は、一滴。一滴。
白猫の抱き枕に零していく。
俺は、慧に微笑みながら
「慧、おいで？」って、手を広げる。
慧は拗ねた子供の様に、きゅって縮こまって
「いやっ。
雄也くんが慧を、甘やかすたびに
慧は雄也くんに、依存しちゃうの。
だめ、だめなの。雄也くんが、
慧から離れてどっか行っちゃったら
慧は、もう立ち直れない。だから・・
だから、もうかまわないでぇ。」
俺は、縮こまってる慧の手を掴んで
強くグイッと引き寄せる＿＿＿＿。
「やっ。ゆ、ゆうやくん・・やだっ。」
俺は、ジタバタ動く慧を
腕の中に包み込んで、強く強く抱き締めて
優しく優しく囁くんだ。
「慧の事、好きだ＿＿＿＿。
なぁ、慧の事、妹だって思わなくていいんだな？
慧＿＿俺の事、兄ちゃんだなんて思わないで。
な、俺は雄也だ。慧の、雄也だよ。」
「ゆぅ・や・・けい・の・・？」
「ああ。慧のそばに居て、ずっと守っていく。
置いて行かない。何処にも行かない。
安心しろって。な・・けーい。」
慧は濡れた瞳で、俺をじーっと見つめて
「ほんとぅ・・？」
「ああ、ホントだ。」
「ほんとに、ほんとー・・？」
「ああ。」
「どこにも・・いかなぃ？」
「行かないよ、慧のそばに居る。」
慧は俺に、ぎゅぅぅっとして
「う”――――。ゆぅや・くん・・・。」
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あひる☆(プロフ) - あなちゃんさん» 体育祭、お疲れ様でしたぁぁぁ〜〜！！なに、なに、なんの競技に出たの？？足早い？おべんとー美味しかった？ (2017年10月9日 11時) (
レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あさん» あさん、本当にここまで来て下すってコメントも書いて下すって・・ありがとうございます！！あひる☆でした！！長文でごめんなさい。 (2017年10月9日 11時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あさん» そうですよねぇ〜。夢小説書けばいいんですよねぇ。でも！！伊野尾さんで書いてしまってます、何なら他のお話しで山田さんも高木さんも原型留めてないんです〜。うふふ。あ！メロメロな設定って分かって下すって嬉しい。 (2017年10月9日 11時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あさん» そして、あさん、原型を留めてないのは、仰る通りです。だって、あひる☆思ってる伊野尾さんですので。ハッキリ言って、見た目大好き。だから書いてます。うふふ(´艸｀*)もう、あさんも、なんだかんだ言って読んで下すってるので、愛感じてます。ぁぃ(｡･ω･｡)ﾉ (2017年10月9日 10時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あさん» あさんっ！４コメントもありがとうございます！！厳しいご意見真摯に受け止めまして、精進していきます！！と、言いながら・・たぶんまた、この様な伊野尾さんを書いてしますと思います。すみません。つづく。 (2017年10月9日 10時) (レス) id: 5fe78a7341 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あひる☆
| 作成日時：2017年9月27日 11時
