異界(hyside) ページ5
「お前、何してる」
「えっと…、?」
「はぁ…………
影「いや、こいつ[時]の能力を使ってた。これは、危なくないか?あっちにいると。」
「……それはそうだが……ところで、君、能力について、知ってるか。」
「え、あ、全く……」
「あ、でも、異魔ってのはなんとなく……かも……？」
「そうか。」
「まずは、説明しようかと思ったが、そんな暇は無いようだ、逃げろ!!」
化け物「ぐがぁあもらさやたぁあま！！！」
「ﾋｪｯ!!」
影「何故逃げる!偽牙!」
偽牙「コイツがいたら技が打てない。それだけだ。」
偽牙「〔こちら偽牙。こちら偽牙。こちらに向かえるものは応答せよ。迷ヰ人発見。こちらへ来い。〕」
〔分かっタ!!〕
化け物「うがぁわぁぅぁあばぁぁぁ!!」
「てめぇらハ、俺が相手するんだゼ
!!」
「
「!?!?」
「ファイアギアチャンジ！！ セカンドギア!」
「
「す、凄い……」
偽牙「感心してる場合じゃねぇ!!行くぞ!」
「ハー、終わったおわっター!」
「少年!俺の名前気になル！?」
「え、えっと、はい……!」
「仕方ねぇナ！俺ハ、炎霧煙玖！よろしくナ！」
「僕は、時止速人です。」
偽牙「家族は。」
「えっと、母さんと父さんは死んでて、兄と弟が。ふたりずつ。」
「兄の一人は時止 翔二人目は時止 制止
弟の一人は時止 止太もう一人は時止 叶多。」
「母さんは時止 羽流。父さんは時止 冬飛。」
「皆優しかったんです。どんなに低い点数とっても次はがんばろ！って。
高い点数をとったら今日はごちそうだな!なんていって。
そんなごちそうの日に親は死んだ。」
「母さんが、父さんの代わりに養ってくれた。高い点数をとったら、またごちそうに連れてってくれて。
皆皆、父さんと母さんを愛してた。
俺が高校生になって2年目、
母さんが死んだ。
保険金は莫大にあった。だから、なんとか生きて行けた。生きることが可能だった。」
「母さんはそこにいる。壊れてしまいそうだった。大切な人ばっかり奪われて。
母さんはそこにいるんだ。そう思うしか無かった。」
偽牙「……それは…残念だったな……すまないな…気遣えず……」
「いや、いいんですよ……大丈夫です。」
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作者名：夢桜リーダーの漆黒です | 作成日時：2023年3月1日 20時
